クチグセ
るう



 ゆき

まっしろな 世界に
夢を持てたのは
きっと君だけ。

傘のサキで触れた
雪の冷たさを覚えてるのは
きっと夜だけ。



2002年12月21日(土)



 机の引き出し

ハミだした ピンク色したグロス
舌が厭らしいって

ニ連になったブレスレット
置いてきぼりになった喉アメ

擦り落としたマニキュア
過去が消せる消しゴム








2002年12月15日(日)



 落ち着き

最後に嘘をついたのは
君の背中に傾けた耳

指切りの向こう側に
頷くフリした唇

会いたい。って噛み付いた
尖った喉仏

指でなぞる
明日が見えた日








2002年12月14日(土)
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