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2008年09月28日(日) 溜め込み体質の夫。

といってもお金や不満ではなく。
モノを溜め込むのが好き。捨てるのが嫌い。もう病的。整理整頓は苦手なので、コレクターではない。
CDが棚から溢れている。本や雑誌は床からにょきにょき生えて不安定なタワーを何本も構築している。どこかでもらったノベルティ品とかペット飲料のおまけとかちょっと可愛いナプキン・コースターの類も無秩序に置いてある。
この家に引っ越してきたとき、夫に1畳納戸をあけ渡し、この収納スペースから溢れないように約束した。出来るだけ本の類は大学に置くから大丈夫だと豪語した夫だったが、そんな約束は数ヶ月で破られ、リビングルームに山積。お客さんが来ると本来スペアルームのつもりだった隣の部屋に平行移動。とりならべはそのようにして実施されているのですよ。毎日うそつき呼ばわりしても「そのうちナントカするから許して。」と、したでに出てくるだけで、何も変わらない。
海外出張で飛行機に乗る機会が多いので、機内食の塩コショウを持ち帰る。時折りパンやバターまで。まあこれは消費するならそれでよし。捨てるのはもったいないし。ついでに身体でかせいだマイルの恩恵で、ラウンジにおいてある使い捨てのおしぼりを持ち帰る。顔を拭くためだというが、溜め込みすぎて、実際使う頃にはからからに乾いている。他にも足のひんやりシートだの、顔すっきりシートだの、貰うだけで使っているのを見たことがないものがいくつか溜まっている。サービスでカウンターにおいてあるキャンディーは必ず複数個貰う。エコノミーでもスリッパがもらえる席にアップグレードされることがあるが、そういう時はもれなく未使用スリッパを持ち帰ってくる。すでに以前貰ったスリッパを持参しているので、機内とホテルではそれを使うのだ。何回か使ってへたって来たら捨てるらしいが、へたる前に増える。
今日から夫が出張に出かけたので、がさ入れをしてみた。1畳納戸でゆらゆらしているタワーを少し頑丈にしようと思ったのだが、それ以前に溜め込まれたもろもろを発掘。まあ、出るわ出るわ航空会社のスリッパが。未使用分だけで40を軽く超える。それ以外に使用品多数。相当へたったものもある。これはこっそり処分してしまおう。
それにしても、完全にキャパを超えているのに、なぜこんなに溜め込むのか。足が一体何本あるつもりなのか。あんたムカデか?いつか使うかも知れないモノというのは、いつになったら使うときがくるのか。
大掃除をする時間はなさそうなので、「とりあえず明らかに不要なモノを一日3つずつ捨てることにしよう」と提案したら、見る見る顔が曇って「そんなにどんどん捨てて捨てるものがなくなったらどうしよう。」という。
君は旅人算を習ったか。そういうことは、実際に捨てるものがなくなってから言ってください。>夫


2008年09月27日(土) 着物姿目撃週

急に涼しくなって着物で過ごしやすくなったせいか、今週は街で着物姿をずいぶんと見かけた。

水曜日は、ビビッドな青緑の色無地の小柄な50代ぐらいの女性。
着物を着慣れている感じでステキ。なんとなく後姿を見ているとどうもヒール内蔵の足袋をはいているらしい。足本体よりヒールがちょっと幅が小さめなので、足袋の中で2層になっちゃんですね。ヒールを履いてこの上背なら本当に小柄な人なんだなぁ。ヒール足袋はモデルが静止画像の中で着用するものと思い込んでいたので、実際に履いて歩いている人を見て感心。

木曜日は、着付けが壊滅的な同年代の女性。
これも後姿を見ていたら、腰から下の中心線が大幅に右に寄っている。多少のずれは当然なのだが、中心線が右側のお尻の脇にいくほどで、これは目立つ。当然背中心もすごく曲がっていて、背中のシワも両側に。片方はダーツのように折り込まれてしまって、着付けの困りごと相談の見本のようだ。
背中心はずれても仕方ないものといわれていても、マダムがいつも背中心をあわせるよう、背中のシワを丁寧にのばすよう、口をすっぱくしておっしゃるのがわかる。お太鼓も曲がっているので、鏡を見てあわせすぎたのだろうと思う。袖から着物に不似合いな安っぽい化繊の長襦袢が飛び出している。袖丈が着物より長襦袢のほうが短いのでこんな風になる。
見るからに細身の彼女には、身幅が明らかに広すぎる様子。自分の寸法で買ったのではなく、たぶん誰かのお下がりかリサイクル着物か、気に入ったので無理を承知で着ているのだろう。やはりサイズの合わないものを着るのは難しいなぁと思った。

金曜日は、夕方駅前にたたずんでいる20代のお嬢さん。紅葉を思わせる色合いの秋らしい訪問着。帯は何結びというのだろうか、ふくら雀が平たく小型になったようなかわいらしいもので、伊達衿もつけているので、これからパーティーか何か?派手ではないが清楚で華やかな感じ。きっとご本人かご家族が着物に詳しいのだろうなぁ。うらやましい。

土曜日は、週末だけに着物姿の多いこと。結婚式帰りの色留袖、お茶会風のご婦人あり、あちこちですたすた歩く着物姿の人を見かけて楽しかった。まだ季節の上では夏の感じで、色は薄いベージュや、藍色が多かったイメージ。


2008年09月02日(火) 着付けマダム17回

付け帯特訓編。

マダム経由でお願いした付け帯は夏帯1本と普通の名古屋帯3本の計4本。いずれも母の箪笥にあったもので50年以上前のものだが、見た目は新しい。夏帯はしつけがかかったままだったのを、この夏ひと月あまりで3〜4回締めた。母に付け帯にしたことを言って見せると、「長いものに鋏を入れるなんてもったいない」と不服そう。しつけをかけたまま半世紀放置するのとどちらがもったいないか。


今日は残りの帯3本を練習。7月の下旬に神楽坂のお祭りで手に入れた帯締め2本(エンジと紫)と伯母の形見でまだ袋に入ったままおそらく未使用の帯締め1本(白に銀糸)をお見せすると、早速それを使って練習しましょうとのこと。それぞれの帯に手持ちの帯揚げ帯締めの組み合わせを考える。帯揚げも帯締めもマダムのおかげで少し数が増えてきたので、手持ちのものから選ぶ楽しみがあるのがうれしい。「小物はあればあるだけいいのよ。」と悪魔もといマダムのささやき。確かに小物は場所とらないからなぁ。
というわけで、出来た組み合わせが、まずこれ。銀一色の帯に、エンジの洋角組(冠組だと思っていたのは違ったらしい。)
ギンギラギンと思っていた帯は締めてみると案外落ち着いた雰囲気。できるだけしわを伸ばして鏡面のように仕上げるのがコツ。生地自体がつるつるしているので、お太鼓を載せると滑り落ちるのが難点。マダムがおっしゃるには台として帯(もしくは伊達締め)に差し込むタオルに厚みを持たせてさらに一部上に出すか、「へら」を使ってはどうか?というご提案。「へら」というのは持っていないのでまた今度マダムにお伺いしよう。
ぼかしの帯揚げで左右違う色を出してみた(というか出ちゃった。)
次は、青緑の地に大輪の花。マダムは青緑と紫の組み合わせがお好きなので、迷わずこの組み合せ。帯締めと帯揚げを同系色にするのはどうかと思ったが、マダムは帯締めを一目見たときからこの組み合わせにするつもりでいらしたとのこと。ほー。帯揚げの下に見える青紫は一巻き目の帯の地の部分がのぞいているもの。一巻き目と二巻きめのズレがないようにきっちり巻くべしという人もいるが、どだい無理な話なので、あえてこのように見せるのが粋かと。
最後は、なんともおめでたい感じの扇面に牡丹。マダムがおっしゃるには背面の黄色の扇面の陰に黒い扇面があるのがおしゃれらしい。消去法的に青緑の帯揚げ。白い帯締めが効いている。いずれの場合も、お太鼓を載せたあとに、帯山の際を左右に引いて山のカーブが出るようにする。下に引くとお太鼓が滑り落ちてしまうかもしれないので気をつける。お太鼓下部と手先もお尻の丸みにあうように少し引くようにして形を整える。
帯屋さんの腕に左右されるのも確かだろうけれど、こうして見ると、付け帯が不自然というのはどこから来た風評だろうと思う。しかしいくら簡単にお太鼓がつけられるといっても、より自然になるように練習とコツがいるのは確か。

帯枕は、帯揚げをかけてから帯山に差し込むので、あらかじめゴムバンドでかけた帯揚げを留めておくと安心。その場合、下から巻いて、上から包み込むように帯揚げをかけること。写真は帯枕に帯揚げをかけたところ。ゴムバンドは長○静きもの学院の教材で、面ファスナーで留めるようになっている。マダムに習うようになって、○沼の教材を見直してみると、やはりよく考えられているものが多いと思う。

古い帯にビビッドな色を組み合わせて、モダンな印象になった。組み合わせの妙にマダムもご満足のご様子。マダムには今月でちょうど1年習ったことになる。マダム的にはご自分もお忙しいし、そろそろ潮時らしい。そこをなんとか。


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