WELLA
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2006年10月27日(金) ふんだりけったり

世界史未履修偽造事件。
考えてみれば彼らは「ゆとり教育」世代。他の世代に比べて学力が劣るといわれていて、不安を抱える彼らに文部科学大臣も失策を謝罪したぐらいなのに。ゆとり教育の上に、受験に不必要な科目は受けさせてもらえず、一番吸収力のある時期に幅広い勉強の機会を多重に奪われてしまったのだな。制度と現実のハザマにすっぽりと陥ってしまった彼らがかわいそうだ。多分にマスコミの情報操作が行われているのだろうが、インタビューに答える受験にしか目が向いていない様子も哀れに思える。
そういえば、最近の大学生は高校で情報科(PCなどの使い方)の授業を履修済みと思われるのに、未だにPC未経験者が続々大学に入ってくるのを不思議に思っていた。情報科こそ受験に関係ないので、きけば物理や数学の補習に充てられているのだという。
文系でも教職で教科情報の免許が取れるのだが、上記の理由で文系の就職チャンスは少ない。高校が必要としているのは、情報科の免許を持っている、数学や物理の教員だからだ。理工学部にさえ、一度もPCを触ったことのない学生が入ってきている。進学率が高い学校ほどこの傾向にあるという。

こんなにも世界史を未履修の学校が多いというのは、まあ想定内なのだが、ではそれらの学校で世界史の先生はいったい何をしていたのだろう。完全なる窓際なのか?雑務要員?もしかしたらそもそも世界史の先生が一人もいないところなんてあるんだろうか。これから年度末にかけて追い込み授業をするだろうから、世界史教えられる先生、全国的に足りなくなるかもですな。


2006年10月22日(日) 安息日。

昨日一日出ていたので疲れたのか、朝起きたら9時を回っていた。
本当は某所にランチに行きたかったのだが、気がついたら到底間に合わない時間になっていて断念。

久しぶりにちょっと遠くの駅のほうまで夫と散歩に出る。10月の下旬というのにこの暑さはなんだろう。途中にあるリサイクルショップの品揃えをみて(70年代のNoritakeの洋食器セットなど、掘り出し物もあり)、その後、近くの公園のフリーマーケットを観察。フリーマーケットは割と高齢の人達がやっていて、古着や古道具など並べている。若い人もいるが、売り手も買い手も地味。品物も地味。若い人はボタンの取れた服とかまで売ってるかと思えば、ビーズ細工の小さいものをひたすら並べている人もいる。古いリカちゃん人形なども出ているので、こまめに見れば掘り出し物もあるのだろうが、いかんせんお買い得感や高揚感がない。ユニクロとか100円ショップとかがポピュラーになっていると、古着500円とか、高いと思う。これって一番儲かるのは、ショバ代を取るフリーマーケット主催者なんだろう。

駅の向こうの、テーブルが二つとカウンター席しかない珈琲店に行くと、しばらく行かない間に、少し雰囲気が変わっている。紅茶や日本茶のメニューが増えて、スイーツや軽食が姿を消し、その代わり食べ物持込可になっていた。今度非常勤先Bに行ったらケーキ屋からこの店に直行して、おいしいケーキとのマリアージュを楽しんでもいいかも、などと想像が広がる。案外和菓子も合うかも。

飲み終わってしばらく余韻に浸ってから、後からきた客が煙草に火をつけたのを潮に店を出る。そのまま自然とその先にある安売りのスーパーに入り、あさってには生協の宅配が来るので、不用意に沢山買ってしまわないように、品物を選ぶ。生筋子の一番小さいパック、粉チーズ、スライスチーズ、牛乳、夫にせがまれてカレーのレトルトパック3ついり。沢山買い物をするのも好きだが、少量のものを用心深く買うのも、地に足が着いた生活をしている気がして好きだ。

スーパーを出ると、スーパーで見るものすべてのどから手が出るほど食べたかったと夫がいうのでお昼ごはんを食べることに。そういえばもう2時をとっくに回っている。目に付いた中華料理屋は先客がにぎやかでやめ、お目当てのラーメン屋さんは臨時休業。沖縄料理風の店に入っった。冷房が少しきついなと思っていたが、開け放したドアから風が入り込んでいたのだった。そういえばもう冷房の季節ではないのをうっかり忘れそうになる。

雨が降り出しそうだったので、急いでかえる。途中で、警官にいざなわれてパトカーに乗り込む普通の主婦風の人を見かける。他にもパトカーが2台、自転車に乗った警官が数名たむろしている。「一体何があったんですか?」と聞くには、まだ修行が足りない。

筋子をほぐして醤油と煮きり酒につけてから昼寝。目が覚めたらもう暗くなっていた。気温は高くても日の入りは確実に早くなっている。


2006年10月21日(土) シンポジウム

所属するプロジェクトの10周年記念シンポジウムに裏方として参加。
数年ぶりに会う懐かしい顔もちらほらいて、楽しかった。これからどういう形に変化していくのか、私がいつまでかかわっていくのかは不明。


2006年10月16日(月) New Year's Gift

夫婦でネパールの子供のフォスターペアレントをしている。
今年も新年の贈り物の案内が来た。
A4版ぐらいの透明な袋に、150グラム以内で凹凸のできるだけ少ないものを詰め合わせてください、というもの。となると文房具が無難そう。参考例の写真がいくつか出ていて、やはり大体が鉛筆とノート、きれいな折り紙数枚、クレヨンとお絵かき用紙数枚、色鉛筆セットなど。国によって布は関税が高いからNGとか、国境問題から地図が禁止というところもある。ネパールは特に禁止項目はないが、全般的に宗教色の強いものは避けるようにと書いてある。あと、生もの、危険物、壊れ物などは送れない。輸送会社との定款により私信や写真なども入れられない。
とりあえず家の中にめぼしいものはないか探してみると、新しいノートと鉛筆2本が出てきたので、すぐにこれに決定。これだけだと126グラム。あと24グラム分もったいないので、小さいノートとかミニ色鉛筆のセットとか足してみるがどれも重量オーバー。しかし家に何故こんなに未使用品があるのかナゾ。
なぜか金色の折り紙14枚セットうち残り12枚というのが見つかった。お正月なので金色の紙を使って何か飾りでも作るだろうかと、6枚を入れることにした。これで142グラム。あとは鉛筆にリボンを結んで気持ちだけプラス。
A4の透明の袋もすぐに見つかったし、150グラム分の国内定形外郵便料金である200円分の切手もすぐまかなえたし、未使用の封筒(といっても何かの返信用)も手元にあって、家にあるものだけでなんだかあっという間に準備が出来た。
あとは、事務局が用意してくれた宛名ラベルと贈り物用と郵便用に貼ってできあがり。
去年は送ろう、送ろうと思っていたのに結局時期を逸してしまったのだが、今年は準備が出来てよかった。もう年末が近いんだなぁ。


2006年10月13日(金) ここにもお財布忘れたサザエさん

某所で非常勤先でお財布忘れたお方のお話を読んだが、財布忘れて非常勤に行ってしまった人がここにも一人。ここ1ヶ月ほど下痢と帯状疱疹とで二箇所も受診するほど体力が低下中なので、非常勤先に行くのにいつもの仕事かばんじゃ重いからと、詰め替えたのが運のつき。なぜだかお財布だけ忘れてしまった様子。キーケースを忘れると締め出されてしまうので家を出るときにこれと携帯電話は確認済み。
非常勤先Bに行くには、うちのすぐ近くの停留所から路線バスで駅に出てそこから電車にのり、降車駅から徒歩15分か100円のコミュニティバスというルートなのだが、お財布がないことに気づいたのはバスが目の前に来てから。なんだか今日は朝から道路が混んでいて、これを逃すと遅刻してしまう!というぎりぎりのバスなので、ままよ、とバスに乗ってしまう。
キーケースの中にはいつも千円札を忍ばせていて、たまにうっかり使い込んでしまうことがあるのだが、今回も果たして紙幣は入っていなかった。その代わり往生際悪く(幸い?)、500円玉がひとつ入っていた。あのー、使ったら補充しておいてくださいね>過去の私。
とりあえずこれで片道はOK。ほっと胸をなでおろして車上の人に。

さて、帰りはどうしよう。専任の人に借りるか事務の人に借りるか。

授業が終わって講師控え室に行き、いつもよくしてくれる事務員さんに
「○○さん、おかね、かして」
「いくら?」
「500円でいいんだけど」
「あら、お財布忘れちゃったの?」

じゃあ千円貸してあげるといいながら奥へ行き、お買い物とかもしたいでしょと二千円貸してくれた。ありがたや。
そのやり取りをしているところにちょうど専任の人が来て、じゃあお茶でも飲みましょうか、ということで学内のカフェに行きがてら顛末を話すと、「おごりますよ。好きなもの頼んでください。ケーキも頼んでいいですよ」と言ってくれたので、ありがたくバナナマフィンとキャラメルラテなどを恵んでいただいた。

家に帰って夫にその話をすると、しばらくして名案を思いついたようにこう言った。

「これからはさ、500円じゃなくて千円入れときなよ(^0^)」


2006年10月05日(木) 図書費ゼロの図書館続報

以前日記で触れた図書費ゼロの図書館が、2ヶ月たった今、目標の3万冊を大幅に超える20万冊が集まったという。愛書家としては、ブックオフで買い叩かれるよりは寄付の道を選ぶであろうことは想像できる。
ただ本があるだけでいいというレベルであれば十分すぎる数が集まっている。現在ボランティアが手分けして分類・登録作業に追われているという。とりあえず冊数は集まったものの、今後どうやってこれを維持していくのか、蔵書の新陳代謝をどうはかるのかということについては報道は触れていない。どのような分布でどのような状態のものが集まったのか知りたいところではある。

<参考サイト>20万冊の「善意」
http://www.yomiuri.co.jp/zoomup/zo_06100401.htm


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