以前は，夢中でやっていたのだろう．
最近は，違和感を感じてばかりいる．

自分に嘘はつけても
魂には嘘はつけない．

自分や
心や
魂を

擦り減らしてまでやることなのだろうか．．．

嫌いじゃなけれど
どうにも馴染めない．

自分には向いていないということなのだろう．

きっと，その中での
居るべき「場」とか
いるべき「領域」がちがうのだろう．

カテゴリーや範疇の選択の間違い．

もう，無理はしたくない．

もう，ウソはつきたくない．

もう，騙せない．

有りの儘でいたい．

もう，たくさんなんだ．

もう，限界なんだ．

もう．．．

よく知っている彼奴へ戻ろう．

あんな顔をしている彼奴なんか．．．みたくないから．

☆　蕭索（しょうさく）　ものさびしいさま．

時に，自分がわからなくなる．

存在や

社会や

群れの中に居ると

わからなくなる．

みつからない．

焦る．

消えていく．

堕ちる．

もう少し流れてみたら

上流を目指そう．

微かにみえる，ぼくの場所へ．

☆　無我　（むが）　無心なこと，我を忘れること，我の存在を否定すること．

決戦前夜のような

そんな心境のまま十日くらい過ごした．

何を迷うのか

何に迷っているのか．

自信がないのか

揺らいでしまうのか．

心の奥では決まっているのに

紙で指を切ってしまったような

鈍い痛みを伴う古い傷から血が滲む．

その紅が幻覚だとわかっていても

みえてしまうのが，我ながらに恐ろしい．

しかし

踏み出せば

踏み出しさえすれば

全てが解決するのかもしれない．

☆細瑕　（さいか）　細かいきず，わずかの欠点の意．