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2005年10月04日(火) 再伸...悲しくも優しい雨の世界

もう,しばらく前に読み終わった
小説.
本棚に収まっている
小説.

雨が
降りはじめた.

水色の
雨が降りはじめた.


なぜだかわからないけれど
その小説を
また,読みたくなった.

読んでいる間
ずっと
雨は降り続いている.

深く
深く
静かな雨の世界に

静かに
静かに
深い雨の世界に

悲しくも優しい雨の世界に

誘われるまま
入り込んでいく.


最後の一行を読み終えて
最後の行間を読み終えて

気がつくと...

航跡のように
頬に雫がこぼれ

ぼくの左耳に
透明だけれど
淡い水色の

雫が
もうひとつ...こぼれていた.



久しぶりにピアスをつけた.


雨が降っていた.


水色だった.


あの日の朝,読んだ君からの手紙.

だから
読みたくなったのかもしれない.

水色の便せんの下の方には
こう,書いてあった.

追伸 いま,逢いにゆきます


☆ 再伸(さいしん) 手紙などで追記の文,追伸と同じ意.


2005年10月03日(月) 末強...遥か先まで

肌寒い日だ.

だからなのか...
静かに一日が始まった.

まるで
何か大事が起こりそうな

そんな
静かな朝だ.

何かの節目のようでもある.

それくらい
昨日とは打って変わって
変化が著しい.

静けさが
それを凛と醸し出していた.


風が強くても
雨が降っていても

己の意志のままに

遥か先まで
進んでみるか...


そう,思って眼を細めた.


☆ 末強(すえづよ) 射る矢などが先方に至るまで勢いが衰えないこと.



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