詩寄。『カンガイ』...lassie

 

 

愛 - 2000年10月14日(土)

いつか辺境の地を訪れたとき
その場所で私のことを思いだしてくれたら
すべて捨ててしまってもいいとさえ言った

あなたに会わないことが日常に
会いたいと思うことさえエゴに感じられる今でも
一人、同じ言葉を吐いている

気がつけばいつも敗北に帰す
一度だけの妥協
それが戯曲のプロローグにあった

永久に終わりそうもないこの物語を
私は地平線に託して
自らの破滅を願った

土は冷たく
空は熱く
挟まれた私は
ただ立ちつくしていた

何も考えられなかった
ただ懐かしい匂いがしていた

過去に想いを馳せることは
罪であると思うから
せめて今の自分を讃える素振りを許してほしい

終わりの見えない物語と
また繰り返す物語の
どちらを選ぶべきだろうか

その答えを待つべくして
一人同じ言葉を吐いている


...




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