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2003年03月25日(火) 日々雑感:銃口に花を


戦争に巻き込まれている某共和国大統領は、別の国の大統領による亡命の提案を拒否すべきではなかった。反対に、「あなたも一緒に亡命生活をしましょう」と、その世界一の軍事力を持つ国の大統領の退任を求め、応じれば退任する用意があると提案すべきだったのだ。その提案を拒否する理由を全力で考える某国の姿を考えると面白い。

生真面目な熱病にはhumourを、そして銃口には花を。

(注)銃口に花を:1974年のポルトガルの無血革命の際、兵士たちの銃口にカーネーションを挿した故事からの連想。








2003年03月24日(月) 日々雑感:再確認


対案を提出すること。それが議論の本質であり、対案を欠いた反論は暴力である。






2003年03月22日(土) 日々雑感:たまには仕事の話を(第2回)


前回の続き。

事務所の仕事は、前回お話したように多岐にわたるが、その中でも誤解されやすいことについて、語ってみたいと思う。まず、最初に「渉外弁護士は、訴訟をしない。」「法廷に立つことがないから弁護士バッジをしない。」ということが事実かどうか、という点から。

まず、訴訟について。渉外弁護士は法廷に立たないとは、昔からよく言われてきたことである。法廷にまったく行かない渉外弁護士が多かったのも事実である。しかし、現在の事務所の様子を見る限り、これは正確ではない。訴訟を多く担当するグループもあるし、毎日のように期日(裁判が行われる日程のこと)が入っている弁護士もいる。(ただ、法廷に頻繁に行く弁護士の割合は10%強くらいであろう。)訴訟の内容は様々であるが、やはり企業活動から生じる紛争案件がほとんどである。比較的大きな、知名度のある案件が仕事として入ってくることが多いようである。余談であるが、私が弁護士になって初めて関与した訴訟案件は、大審院判決で確立していた論点の判断を覆すものであった。関与の度合いは低かったものの、判決が出たとき、やはり心が躍ったことを覚えている。

なお、訴訟を多く扱うグループではなくとも、個人事件として受任して裁判所に行くことになる場合も頻繁にある。事務所によっては国選弁護や当番弁護、その他の個人事件を受任することができないとしているところもあるようだが、うちの事務所では若手の弁護士にとってよい経験にもなるので積極的にサポートする体制になっている。そのため、若手の弁護士は、個人事件で法廷に行くことがままある。厳密にデータをとったわけではないが、実感としては裁判所に行くのが年数回から10回以内というアソシエイト弁護士は6割から7割くらいかもしれない。

また、弁護士バッジについてであるが、確かに着用しない弁護士は多い。法廷に行く場合には手荷物検査のため入り口で確認されるときがあるので、手荷物検査を避けたい場合にはつけることが多い。そのため、渉外弁護士の弁護士バッジは鍍金がはがれず、いつまでも新品同様金色をしているといわれている。

私は年数回裁判所に行くのであるが、ご多分に漏れず、バッジはまだ金色である。







2003年03月20日(木) 日々雑感:たまには仕事の話を(第1回)


たまには仕事の話を。

私の所属する法律事務所は、いわゆる渉外系と分類されている。大規模な渉外事務所に共通して言えることだが、個人を依頼者とする事件は極めて少なく、主に企業からの依頼を受けて仕事をしている。その意味で、個人破産、離婚や遺産相続など、弁護士が多く扱っていると思われているような事件は、ほとんど私の所属する事務所の事件としては扱うことはない。

事務所の取扱い分野は、一言で言えば、企業活動において必要となる法分野の全てである。法律名からイメージしてもらう方がわかりやすいかもしれない。仕事で日常的に接する法律を思いつくままに挙げていくと、会社法、証券取引法、独禁法、外為法、銀行法・保険業法などの金融機関に関連する法律、SPC法や特債法などの流動化関連の法律、租税法、著作権法などの知的財産法、IT関連の法律などが多い。勿論、民法や刑法も扱う。これは事務所の特色なのかもしれないが、既に解決策が確立しているような案件は仕事としては多くない(これは人により多少異論があるかもしれない)。法改正に絡んで解釈が別れる問題や、複雑な問題など、今まで考えられてこなかったような内容の相談を受けることが多い。そのため、それぞれの分野で最新の実務にも対応しなければならず、専門分野を持つ必要性が出てくる。企業法務一般については当然にプロとして扱えなくてはならないが、さらに専門的に特定の分野において知識と経験とを持つ必要がある。

私は、主に金融機関の規制(レギュレーション)とIT関係の法律に興味を持っており、また実際に仕事もそちらにウエイトを置くようにしているので、おそらくその2本が柱にしようと考えている。

興味を持たれている方も多いようなので、今後数回に分けて、渉外系法律事務所の仕事について語ってみたい。







2003年03月19日(水) 日々雑感:幸運に依拠した覇権



某国の大統領が、別の某国に対し宣戦布告をしたわけである。愚鈍な別の某国の首相もこれに同調している。もうだいぶ前から同じことを書いているので、もはや言うべきことはない。というか、余りにもツッコミどころ満載で、もはや突っ込む気も失せているのだ。

ところで、大量破壊兵器を持つ(或いは持っていると推測される)国で、(独裁的)権力を持った者が戦争を仕掛けることができる国という意味では、某国と別の某国は全く共通であるわけである。多少、国民向けの宣伝をしなければならないという部分を除けば。

某国はそんな国なのである。ローマになろうとする某国の君主として、経済的合理性を人間の血よりも重視しないまともな人間が選ばれるという幸運な場合のみ、世界は血を流さずにいられることになる。






2003年03月17日(月) サイトリニューアル:SwiSH


暫くWebを離れていた。離れていた間、一言では言い表すことができない様々な事象を処理していたわけである。改めて表明するまでもなく、この時期は多忙である。加えて、留学のアプリケーションを一通り出し、ようやく一冊の本の出版に至ることができ、日本を発つ前にしておきたい仕事類をこなし、コネクションを付けたりした。

その懸案事項のひとつに、Flashを使ったサイトの構築というものがあった。ここ数年、事務所のWebsiteや事務所内部の情報共有のためのportalサイトの構築にかかわってきたが、その中でも最も印象に残ったのは、Flashの存在であった。いろいろ欠点はあるものの、他の表現手段に比べ、Flashの自由度は群を抜いている。

いや、正直に告白しよう。Webデザイン事務所のすばらしい仕事振りを傍で見ているうちに、自分でもPersonal Websiteにswfファイルを置きたくなったのだ。自分の趣味に合ったムービーを作り上げてみたいという衝動が抑えられなくなったというべきかもしれない。

しかし、ムービーを構築するFLASHというソフトは、少々手が出にくいお値段である。また、使いこなせるか自信もない。そこで、SwiSH(http://www.swishzone.com/)というソフトを購入した。

少々とっつきにくくはあったが、何とか数日で現在のTopページを作ることに成功した。洗練には程遠いが、自分の中にあるイメージは伝えられると思う。今後、より磨きを掛け、Non-FlashとFlashのページを充実させていきたいと思っている。









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