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1997年12月24日(水) ノエル’1997、そして/あるいはシャトー・マルゴー


弁護士先生のクリスマス・パーティーに招かれる(フランスではノエルという)。わくわくしながら待っていると、すばらしい料理が並べられ、まずは、ドンペリニヨンでアペリティフ。

そして、メインにグラン・ヴァン(Grand Vin)。なんとシャトー・マルゴーを開けてくださった! 舞い上がってしまって、味が分からない……。意外にもすっきりした飲み口。決して軽くはないのだが、角が非常になめらかで、味わう間もなく溶けていく。

至福の時はあっという間に過ぎ、弁護士先生のお話を伺いながら、デザートワインまでたどり着くと、もう24日は終わっていた。恋人同士で迎えるクリスマスというのは日本の習慣に過ぎず、フランスでは、家族や親しい友人だけでこじんまりとしたパーティーをする事が多いようだ(負け惜しみ?)。

それにしてもシャトー・マルゴー。一生、忘れられない想い出になりそうだ。






1997年12月23日(火) 衒学趣味


スコット・フィッツジェラルドを読みながら、パスタをゆでて、ミートソースをからめる。THE RICH BOY,BABYLON REVISITEDと読み進めていくうちに、ゆですぎたことに気付いた……とまあ、こんな風に、最近は時間の余裕ができたので、やや優雅な生活をしている。

担当していただいている弁護士さんが、仏文出身でフランスびいきでもあるせいかワインにも詳しいので、おいしいワインを飲ませていただいたりもしている。 この間は、ムルソー(コート・ドール・白)’94をごちそうになったし、明日は、弁護士さん宅の個人的なクリスマスパーティーに招待していただいて、グラン・ヴァンを飲ませていただけるようだ。 おそらく、シャトー・ラフィット・ロートシルトかシャトー・ラトゥールか、ムートン・ロートシルトか、場合によっては、シャトー・マルゴーを飲ませてくれるかも知れないということで、 期待に胸が高鳴る。というわけで、最近、ワインづいているのである。自分でも、シャトー・ヌフ・ドゥ・パプを買い込んだりして。

このように、最近の私は衒学趣味に走っているのだ。






1997年12月11日(木) ピアノにまつわる幻想:キーボード購入


キーボードを買った。

私がピアノを辞めてからかなりになる。幼い頃に習っていた先生が亡くなってからというもの、白鍵と黒鍵の前に座る機会はなかった。おそらく、私にとって先生の飼っていたたくさんの猫の想い出とともに、永遠にその機会は失われ、将来もピアノという楽器に親しむことはないのだろうと思っていた。

だが、楽器店でキーボードを見て、拙いながらも弾き始めると、意外になじむことが判った。衝動買いに近かった。

かねてから弾きたいと思っていた曲はエリック・サティのジムノペディと、バッハのフーガの技法であった。ジムノペディを早速弾こうとしたが、手が三本ないと弾けないことが判明。一番低いパートを録音させて、 何とか曲の体をなすことができた。






1997年12月07日(日) ボリスヴィアンとジャズ

休日はジャズに浸る。

ビル・エヴァンスからスタート、バド・パウエル、セロニアス・モンク、とピアノ・ジャズを聞き始めて、ようやくチャーリー・パーカーに至ったところである。

私の好きな作家である、ボリス・ヴィアンは、パリにジャズを広めた張本人であり、デューク・エリントンに深く心酔していたこともあって、前々から興味はあったのだが、時間の問題もあって、なかなか本格的に着手することができなかったのだ。ようやく自分のペースに戻ってきているような気がする。しかし、研修先でどの程度進歩できているのかはすこぶる疑問である。

"J'suis snob"(僕はスノッブ)を初めとして、クロード・アバディ楽団とともに彼自身が吹き込んだレコードもある。「僕はスノッブ」などという科白が似合ってしまうのもすごい。スノッブというのも、徹底してスノッブを気取るほどの教養を身につけてからでなければ批判すらできないことだから、それを自己表明するのは実に彼らしい。






1997年12月05日(金) English Version


自分の進路を遅れ馳せながら決定しようとしている。まだ、具体的に内定先があるわけではないが、おそらく渉外系の事務所に御世話になることになるだろう。

それもあって、このホームページのEnglish versionを作成しようという思いが一瞬頭をよぎる。しかし、諸般の事情を勘案したあげく、断念。もちろん、面倒くさいからだ。







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