思い出は たくさん
愛されていたわたし。
しあわせだったわたし。
真夜中に届いた言葉に凍りつくまでは
どうして?
なにがあったの?
それを聞くことすらできない
隙間で必死で伝えようとしてくれているあなた
苦しそうなあなた
すぐに飛んで行って
手を取って
励ましたくても
なにもできない
わたしの存在があなたを苦しめ
窮地に追い込んでいるの?
なにもできないわたしに
できることがひとつだけ
連絡を絶つこと。
拒否とかでなく完全にいなくなること
せめてひとこと
さようなら と
言ってから消えたかった
あなたとは
こんな風にあわただしく
別れたくはなかった
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