声が聞きたい と思っても
そう思ってるのはわたし
会いたい会いに行きたい と思っても
そう思ってるのはわたしだけ
今思えば
思う人から思われている時間は あっという間に通り過ぎてしまうけれど
キラキラした 後から思い返してもキラキラした時間の粒で
砂のように手のひらから すべりおちていくけれど
全てがなくなったわけじゃなくて そのキラキラの残った粒がわたしの手のひらに
それはいつまでも
静かに輝き続けている 小さな小さな星のように あなたに愛された一瞬の輝き その輝きが
海の底に沈んだわたしの時間を
導き優しく包んでくれている
ずっと前から知っていた気がするの
触れ合ってあなただと気がついた
時間は残酷で そして優しい 何のために 私たちは
帰れない道だと 踏み出せない道だと
振り向き あきらめ 何度も 見送った後姿
絶対にあきらめない
そう言って 笑顔をみせてくれるあなた あなたのその強さを
私にも分けて
いつかどこかでまた会えた時には
あなたに 負けない笑顔を見せるから
たくさんの愛の言葉と少しの嘘と なけなしの意地で紡がれる言葉達
どうして おだやかに生きていけないの 何も話さなくていい ただ顔を見ていたいだけ コーヒーが冷めるのを じっとみつめていたいだけ
たったひとしずくのつながりの中で
|