想い出の樹

2003年09月29日(月) 岩田順子公開講座

今回もソナチネアルバムから。
特に面白かったのは、形式についてのお話。
ソナタ形式の成り立ちについてわかると、
どうやって演奏しようかな、と思うヒントになるので、
めちゃくちゃ面白い!!

それぞれの形式の特徴。
それが次の形式へ発展していく。

順子先生と会うたびに、こういったお話しはしていただいていたのだけれど、
なかなか頭の中だけだと整理ができない。
今回は公開講座ということで、
ボードに書いていただけたので、しっかりと整理することができました。
なかなか頭の中だけだと整理しずらい。。。(笑)

個人レッスン、公開講座と、
ここのところ全体の構成について見ていくことができるようになってきて、
譜読みの楽しみが倍増してきている私。
昨日見ていただいたエリーゼだって、
1年前の私だったら、適当に演奏してるんだろうな〜って思う。
全体像が把握できて、こうしようああしようと具体的に思えるって、
本当に楽しい。
後は、そこに柔軟性が欲しいところ。
こういう演奏もありだし、ああいう演奏もあり・・・という柔軟性。
ピアノ講師という立場にあって、絶対に必要な視点。
それが、柔軟性なんだとつくづく思う。
ただ、それは「なんでもあり」という柔軟性ではないわけで、
そこが難しいところ。

まだ30そこそこだから・・・・と許される現状でも、
10年後には許されないと思う。
10年間何を勉強してきたの?ってことになるから。
10年後には、40らしい知識と深みのあるレッスンができるようになっていたいな。
20年後には、50らしい深みのあるレッスン。
がんばろっと。



2003年09月28日(日) レッスン(エリーゼのために、ノクターン第2番)

岩田先生のレッスンでした。
本当はベートーヴェンのソナタを見ていただく予定だったのだけど。。。
先日ここに書き込んだ火傷のせいで、
あの曲を演奏すると左の指先がヒリヒリ・・・・(^_^;)
ということで、あまり指先に影響のない曲を見ていただくことにしたのでした。

どちらも小品。
今回受けてみて思ったこと。
小品を見てもらうって面白い!!!
曲の全体像が、頭の中にはっきりと浮かび上がってくる程度の小品なので、
(大曲だと、なかなかこうはいかなくて・・・まだまだ未熟ものなのです。)
大曲以上に突っ込んで質問することができるし、
深みのあるレッスンを受けることが可能なわけです。

エリーゼのためには、テンポ設定をどうするかで悩んでいたのですが、
(実はまだ悩んでいるかも・・・(笑))
テンポ設定によって、あらゆる場所で演奏が変化してくる。
そこらへんを教えていただけたのが面白かった。
例えば、テンポによって、
最初のバスに与える音価、重さ、すべてが違ってくる。
ゆっくりのテンポでイメージしたものとすっかり同じバランスで、
このバスを演奏してしまうと、
速いテンポでは、おもっくるしくなってしまい、
音楽が前へ進まなくなるのです。
それこそ、せっかくmotoにしようと思ってそのテンポにしたはずなのに、
motoからかけ離れた演奏になってしまう。

このようにテンポ設定によって、
そのテンポに合わない表現をしてしまうと、
自分の意図したものと全く違う演奏になってしまいかねないんですよね。
ここらへんを「体」でもっと感じられるようになり、
あたりまえのように表現できるようになったら、
テンポ設定に悩んでいようが、弾くたびにテンポが違っていようが、
そこにcon motoがあれば、
全体のバランスをその時々で感じて演奏すればよいのだから、
自由自在ですよね〜〜〜。

以前横山幸雄先生のレッスンを受けたとき、
「いつも同じように演奏できないとだめなの?」といわれたことがありました。
そうなんですよね〜。いつも同じように演奏するなんて、ありえないわけで。
そんなことができたら、機械にでも演奏させりゃいいわけだし。
その時々のライブ感があるから生演奏って楽しいんですよね。
「いつもと違うバランスでこの音を出してしまったのなら、
その後をそれにあわせればいいじゃない。」と。

今回のテンポもそれと同じ。
いつも練習しているテンポと違う演奏してしまったなら、
そのテンポに合った表現で演奏すればいいじゃない・・・ということになる。
とくに、エリーゼのためには正確なテンポ設定が書かれていないので、
いろんな解釈が成り立つんですよね。

たくさん試行錯誤して、たくさん練習したら、
曲に自分をゆだねるって大切なのだと思う。
頭で演奏していたら、前述したような柔軟な演奏はできないだろう・・・と。
音楽を体で感じながら演奏するからこそできるワザ。
こういうことは頭ではできない、感覚の問題だったりするから。

今回エリーゼとノクターンの2曲をみていただいたけれど、
ノクターンの方が気持ちよく演奏できました。
エリーゼはどうしても曲に自分をゆだねられない。(笑)
頭だけで演奏しようとしている自分がいるのだと思う。
タッチをこうしよう・・・とか、こうやってコントラストをつけようとか。
機械的にテクニックのことばっかり考えちゃって、音楽してないのかもしれない。
ノクターンはすぅっと曲に入っていけちゃうんだけどな。
それだけ私にとって、エリーゼのためにって難しい曲なんだろうなと思う。
10年後の私は、一体どんなエリーゼのためにを演奏するんだろう。



2003年09月27日(土) アレクサンドロス大王展

先日見てきたトルコ展とセットで購入したチケット。
本当にお得なチケットだったのです。(だからホクホク顔!)
今回は、宝石類など一切展示されていなかったので、
会場は静かだし、マナーもよかった♪(^-^)

で、思ったこと。
展示品の中に、ロシアのものも展示されていたのですが、
「そういえば、このくらいの時代のロシアってどんなだったか、
全然知らない〜〜〜!!」
ピョートル○世とか、エカテリーナ○世とかいった名前が出てくるあたりは、
なぁんとなく想像できるのだけれど・・・。
それ以前のロシアがどんな世界だったのか、全く想像できないのです。
なもんだから、展示品をみても、どうもピンとこない。。。

ということで、最後のブースにたどり着くまで、
頭の中は混乱しっぱなし。
一体、どんな並び順になってるんだろう。。。。
意図はなんとなくわかるものの、頭が整理できない〜!という状態。(^_^;)
で、最後のブース。
今までの展示品をとても丁寧に総まとめしてくれていたので、
すっきりしました。(笑)

ただ・・・・これらをもっと理解しようと思ったら、
ギリシャの神々についてもっと知らなきゃだし、
仏教についても知らなきゃなんだなぁと。
知っていたら、もっともっと楽しく見て回ることができたんだろうな。



2003年09月20日(土) ADSL

やっとこさADSLにしました。(^_^;)
ISDNからADSLに変えるのに、ひと手間かかるので面倒だったのです。
で、重い腰を上げ、今日開通♪

ADSLってこんなに軽かったんですね。(^-^;A
メール受信の速さにあっけにとられ、
画像を多用している重かったサイトが異常に軽く・・・・。
あぁ〜、なぁんて快適!!

みんなみんな・・・こんな快適なネット生活を送っていたんですね。。。
一体今まで私は何をしていたんだろぉ。
こうしてADSLにしてみると、なんという時間の短縮!
今までかなりの時間浪費していたのだとしみじみです。(T-T)

さ〜♪今日からは気楽なネット生活だわ!



2003年09月12日(金) 親指

一昨日の夜中、左手のひら全体をやけどしてしまいました。(^_^;)
原因は、ほんっとおドジなことで・・・。
デミグラスソースたっぷりのハンバーグをサランラップにくるんで、
電子レンジでチン。
電子レンジからお皿へ取り出すときに、するっとハンバーグがこぼれ落ち、
そのまま落とせばよいものを、
反射的に左手で受け止めてしまったのでした・・・。(T∇T)
夜中の12時・・・。
私の「あ〜〜〜〜〜っ!」という叫び声が部屋中に響き渡りマシタ。
近所のみなさん、ごめんなさい。m(_ _)m

手のひら全体だったとういことで、
念のため救急病院へ電話。
一応来たほうがよいということで、病院へ行きました。
少しでも氷から手を離すと、熱い!痛い!!
ちょっと大げさだけど、手のひら全体に薬を塗っているので、
包帯をしてもらいました。

翌日再び病院へ。
手のひらは水ぶくれもなく、キレイ。
でも、1、2日は安静にしたほうがよいということで、
やはり薬を塗ってもらい包帯。(^_^;)

で、思ったこと。
夜中にみてくれた看護婦さんは、動かさないほうがいいからと、
親指も含めて、左手をまるまる包帯で巻きました。
翌日朝行ったときの看護婦さんは、
親指と他の4指を別々にして包帯を巻いてくれました。

この親指が独立しているということのすごさ!!
あるのとないのとでは、大違い!
もちろんヒリヒリして痛いので、
包帯を巻いていてもあまり動かせませんが、
それでも親指が独立していると「つかむ」という動作が可能になるため、
なにかと便利なのです。

そういえばピアノを弾いていても、親指ってすごく重要。
他の指と付き方が違うから、動きがかなり自由。
スケールなどでくぐりの動作が柔軟にできるのも、
この親指のお陰なんだものなぁ〜〜。
人間の体ってよくできてる〜〜と思わずしみじみしてしまったのでした。

で、やけどのほうはというと、バッチシです。
傷跡も残らないし、包帯も取れました。あっという間!!
やはり直後に氷水に浸したことと、
一晩中氷を握って寝たこと、
病院で薬を塗ってもらったこと、
無理して動かさずに安静にしていたことが効いたのでしょう。
思ったより早く治り、びっくりしました。
ときどきやっちゃうやけどより、治りが早かった。
まだ、多少ヒリヒリする部分はあるものの、気にならない程度です。
仕事柄気をつけねばねぇ〜〜σ(^_^;)

ところで、やけどの処置ですが、
アロエやしょうゆ、みそを塗るのはご法度だそうです。
(しょうゆや、みそっていうのは初めて聞きました・・・。)
とにかく流水で冷やしつづけるのがよいそう。
今の時期水道水はとってもぬるくて、
直後流水に手をつっこんだら、ひりひりして効き目なしだった。。。
ということで、私はボールに氷水をつくり、そこに手を浸したのでした。



2003年09月10日(水) 刺激

先日、陶芸家の友人宅へ遊びに行ってきました。
同じ大学出身なのに、なぜか陶芸家になった友人。
お店に行って驚いたこと。
作品の質が格段と高くなってる!!すごい!!
同じ柄の絵も、趣が出てきて上手になっているし、
形もかなり洗練されてて、
「あぁ、本物の作家になったのだなぁ。。。」
思わずしみじみしてしまいました。

彼女が精進している間、果たして私はどうだったのだろうか。
自分を振り返り、「私ってまだまだだわ・・・」と。
久々に大きな刺激を受けたのでした。

ところで、この日はその友人宅へ泊まり、
夜ピアノをたくさん弾きました。
というか、お母様に「弾いて!」とせがまれ、
弾きまくりました。。。。
ピアノを弾いて、こんなに感激されたのは生まれて初めてかもしれない。
こういう感激してもらえる機会が多ければ多いほど、
弾くことがもっともっと楽しくなるのかな。
そんな風に感じました。

やっぱり人前で弾くことって大切。
そして聴いてくれる人の心の大きさも大切。
ピアノを習わせているお母様、
お子さんの演奏を聴いて、たくさん感激してあげてください。
お子さんにとって「弾くって楽しい!」を一番実感できる瞬間になるでしょう。

友人宅でのあの夜は、身に余る感激をいただいた、
本当にありがたい贅沢なひとときでした。


 < 過去  INDEX  未来 >


中嶋 [HOMEPAGE]

My追加