とにかく走れ!

2003年05月29日(木) 久保田利伸 コンサートツアー2003 mo'bounce to the ounce

なんの予習もなく、昔の曲なら好きなのあるからいいか〜てな適当な気持ちでお誘いに乗っかったライブ。
いや、マジで行って良かった!!
最近の曲は全く知らないから、今レンタルしてきたCDを聴いても何を歌ってくれたか思い出せません(失礼)。
でも個人的には、『Missing』『LA・LA・LA LOVE SONG』『永遠の翼』を堪能できただけで、大満足のライブでした。

今まで結構いろんなライブ行ってきたけれど、初めてほんとの意味で「歌を聴いた〜!!」という感動を味わった。
もともと上手い人だな…と思っていつも音楽は聴いていたけれど、ライブで聴くと一段とスゴイ。
この世の中に、歌でこれほどまでに表現できる人が存在して、今目の前で生で歌っているという事実が、なんだかまるで奇跡のように思えてきた。
ほんと、すごい感動! すごく格好良かった!

そんで、ライブの雰囲気自体もすごく良かった。
今まで、ガンガンのロックやアミューズメント系ばかりで、皆で一斉にコーラスしたり、拳をふりあげたり、同じ振りでダンスしたりしなければいけなくて、大げさな話だけど、そこで同じようにノリきれないとファン失格みたいな気分にすらなることがあった。
でも、久保田のライブは、皆がそれぞれ自由に思うようにグルーブにのってて、決して同じじゃなくても全然大丈夫で、そこが大人なカンジ(笑)。
皆がそれぞれに楽しんでるのが伝わってきて良かった。

なっちゃん、誘ってくれてありがちゅ。



2003年05月27日(火) 三谷幸喜「オケピ!」

ものすごく面白かった。

ワタシにとってミュージカルとは、基本的に不自然さを楽しむものだと思っていたけれど(暴言)、三谷ミュージカルはストレートプレイの中に音楽が馴染んでいるカンジ。

たとえば『キャッツ』の「メモリー」のように、万人が認める「これぞ名曲」と主張するようなメロディーはないかもしれない。
けれども、誰もが生活している中でふと口ずさんだり鼻歌を歌ったりしているように、本当に自然に芝居の中に音楽とダンスが存在している。
M10のチェロ(瀬戸)ピアノ(小日向)サックス(相島)ドラム(温水)による「気になって気になって演奏どころじゃない」がまさにそれ。しょーもないコトに節をつけて口ずさむなんてことは誰でもやってると思うけど(ワタシだけ?)、それを大まじめに曲に仕上げてしまうところが、三谷幸喜(笑)。
それとは対照的に、気持ちの高ぶりとともに歌い上げられるテーマ曲というのももちろんあって、それは音楽的にもかなり素敵。
M7の小橋賢児君の「オーボエの理想と現実」は、彼の生真面目さ一生懸命さもかぶってきてかなりCuteで印象的。M16の布施明さんの「オーボエ奏者の特別な一日」は、これ一曲でこの芝居全体が引き締まる感があり、さすが。

そして、やはりキャスティングが絶妙。
役者の変身を楽しむのではなくて、役者の持っているイメージを最大限に活かしているとゆーのか。小日向さんなんて、そこに居て立ってるだけでもう面白い。白井さんも、意図してではなく素のままで真面目に演じれば演じるほどおかしみを感じる。
三谷幸喜さんは、基本的に当書きするらしいけれど、本当にどの人も代役が成り立たないと思わせる。
ストーリーはなぞっているとはいえ、初演時の真田・松コンビとは全く違うイメージのコンダクターとハーピストの物語になっていることだろう。

そうそう最後に。
布施明さんと天海祐希さん、そして川平慈英さんはキャリアが違う。彼ら3人が、芝居全体をミュージカルとして引き締めていました。
バリウマです!!



2003年05月24日(土) 家庭内野球事情

幼いころ、なんとなくだけれども、父は阪神ファン、母は巨人ファンだと知っていた。
ただ幸運なことに、二人ともそれほど熱狂的なプロ野球ファンではなかったし、ワタシは非常に女の子らしく野球に全く興味がなかったから、父と母が相反するライバルチームを応援していても、気持ち「寒い家庭だな〜」と思う程度で、それ以上でもそれ以下でもなかった。

しかし、中高生ともなると周囲にプロ野球ファンがいたりして、友達の話題についていけなくなる。そんなわけで、にわかにプロ野球を見るようになる。食卓の話題にワタシからすすんでプロ野球をのぼせるようになる。そこではじめて気づく。
父は阪神ファンなだけでない。どうやらアンチ巨人らしい。

…そして、こうゆう家庭の事情は、微妙に子供に影響を及ぼすようだ(笑)。
平和主義なワタシはとりあえず(←ここがポイント)、そのころイケイケだった黄金期のスワローズを応援するようになった。
そして自分の身を守るには、野球よりサッカーのほうが良いと気づき、当時はじまったばかりのJリーグのサポーター街道を突き進むことになる。

その後、受験の間にJリーグの熱からは冷めてしまい、大学になると友人に誘われて野球を見に行ったりするようになる。
そうなると大阪という土地柄と判官贔屓の気性があいまって、どっちかというと阪神ファンにかぶれたりする。

しかし、幼いころからの刷り込みは、どうやらプチトラウマになっているらしく、ワタシの精神の深いところで「阪神ファンになってはならない」という自制が働く。
そしてワタシは、チームのファンでなく選手を応援するようになる。
「阪神が好きなわけじゃなくて、矢野が好きなの」
これは、自分に対する言い訳というより母に対する言い訳である(笑)。
その転換法はいまだに続いている。
そんなわけで、今のワタシは川上憲伸ファンである(いや、彼に関してはドラフト時から応援してるし)。

ま、ワタシのトラウマはどうでもよいのだが、今日気づいた新事実がある。

今年は、阪神がヤケに調子が良い。
といっても、野村監督のころからここ数年、あたまの2〜3ヶ月は比較的調子が良いから、これで優勝一直線というのは、調子に乗りすぎ。
今は貯金があるけれど、過去を見れば10連敗ぐらいすぐ出来るし、そしたら一気にBクラス落ちだもんね。
しかし、阪神が勝っていると機嫌の良くなる人が周りに多いので、ワタシとしては有難い。言うまでもないが父も例外ではない。

そんでもって、巨人がヤケに調子が悪い。
故障者が続出してるわけだけど、ベストメンバーがあれだけ不在でもほぼ勝率5割なんだから、治れば無敵だろうに。
オールスター以降はベストで望めそうだし、ここ数年毎年優勝争いしてるんだし、たまにはいいじゃん…と思うんだが、そう簡単には割り切れないらしい。5月入ってからの母の機嫌は最悪である。

そして今日、阪神が久々に負けましたね。
プロ野球ニュースを見ながら父は言った。
「おお、最後2点入れたか。まだ(負けるにしても)マシやな」
そして母は呟いた。
「このまま、阪神本来の姿に戻れ」

どうやらうちは、アンチ巨人とアンチ阪神の家庭らしい。
………寒すぎます(血涙)。



2003年05月12日(月) 外人さん part2

「お電話ありがとうございます。賃貸のクスクスです」
「もしもし、わたしは、スオウカン505に住んでおります、マーロウと申しますが…」
「はい。お世話になります」
「あ、こちらこそ。……モリグチさん、いらっしゃいますか」
「あいにくですが、守口は外出中でございまして…」
「あ…外出。そうですか。……では、本日出張から帰ってまいりましたので」
「はい」
「モリグチさんに、連絡してください。よろしく、お願いします」
「はい、畏まりました。申し伝えます」
「ありがとう」
…カチャン♪

マーロウさんは、最近入居したばかりの人だ。
日本語は、まだ幾分たどたどしいが、はじめて電話を掛けてきたときに、「先ほどお電話をいただいた者ですが…」という高度な日本語を駆使した強者だ。

外国人のお客様は、ここが日本であるにも関わらず、また自分が少しなりとも日本語がしゃべれるにも関わらず、うちの会社に英語で応対できる人間がいることを知っているため最初から容赦なく早口の英語でまくし立てる人が大多数である。
だから、ワタシはたどたどしくとも日本語を一生懸命しゃべってくれる(その上敬語まで使える)マーロウさんの大ファンである。

そして守口さんにメモを残す。
「マーロウさんから伝言有り。
“本日出張から帰ってまいりましたので、守口さんに連絡してください”」

帰って来た守口さんはメモを見て。
「マーロウさん、電話あった? この通りしゃべりはってんやんなぁ」
「そうです。そのまんま。まさに一字一句この通り。意味分かります? 折り返しじゃなくて、伝言ですよね?」
「伝言でOK。ほかの人やったら、これどういう意味って聞くけど。
いいなぁ。なんか、カワイイなぁ、マーロウ」
「そうでしょ。和むでしょ? ワタシ、マーロウさんの電話大好き」
「ほんまええ人や。和むわ…。」

そしてここに、マーロウファンクラブ成立(笑)。


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