地上懐想
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2001年01月01日(月) 地上懐想とは

わたしは旅が好きでした。
20代の頃など、旅をするために生きていたといってもいいくらいに。
旅をせずにはいられなかったのです。
答を探し、探しつづけていたので・・・
そうして訪れた場所を、それは愛したものでした。

いまは、旅をすることはまれになりました。
答を、すくなくとも答のある方向を見つけたので。
それは外へ、外へという方向ではなかったのです。

そんなふうに、過去とちがう自分がいます。
この世的なものに、あまり執着がなくなってしまったともいえます。

ただ、かつて自分の好きだったものにはやはり特別な想いがあります。
懐かしさといってもいいかもしれません。
いまわの際に、人は走馬灯のように生涯をふりかえるそうですが、
そんな時に感じるであろう、愛惜にも近い懐かしさ。
地上で愛したものへのかぎりない懐かしさ。

そんなことを、ぽつりぽつりと書いていきたいと思います・・・



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