砂漠の図書室
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2001年06月11日(月) C.J. エンツラーの言葉


もう一人の私よ、
祈りが活動の代用品ではなく、
その土台であることを、
あなたは悟っているだろうか。
祈らない使徒は考えられない。
そのような人がなし遂げたことは、
彼自身の取るに足らぬ努力によるものではなく、
他の人々の祈りによるのである。

私は活動を要求する。
だが、
それは祈りに基づいていなければならない。
祈りの生活を送れば送るほど、
必ずあなたの働きはますます実り豊かになる。
祈りと活動は氷山に似ている。
海面上の9分の1の見える部分が活動で、
海面下の9分の8の見えない部分は祈りである。

だから、
第一に祈りによって、
第二に活動によって、
私の使徒になりなさい。
真剣に働きなさい。
しかし、
いっそう真剣に祈りなさい。
祈らずに過ごす日が一日もないようにしなさい。
私はあなたの霊魂の中にいて、
あなたを見、聞き、知り、理解している。
この事実を悟って、
私に話しかけなさい。
あなたの親友として、否、もう一人のあなたとして、
私に語りかけなさい。

私との交わりである毎日の祈りを決して省いてはならない。
必要なら、それを短くしてもよいが、
決して省いてはならない。
なすべきことが多ければ多いほど、
ますます静かに落ち着いて働かなければならない。
そして、祈りこそ平安の鍵である。


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祈りと働きが一つの連続した行いであるかのように、
祈りから働きへ、
働きから祈りへと、
極く自然に移っていける自由な心を、
あなたのうちに育みたいと私は望んでいる。


祈りを捧げるように、
働きも捧げなさい。


あなたが祈りを終えて働きに移る時、
私を後に残しておくのではない。


私はあなたと共に、
あなたの内に居て、
仕事が立派にできるよう、
力と霊感を与えている。


働いている時、
内的なまなざしを度々私に向け、
「主よ、これをあなたのためにしています」
と、静かに語る事を忘れないように。


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どんなに忙しくても、
祈りの時間を取っておきなさい。
愛に満ちた一瞥を私に投げかけるだけでもよいから、
時間をさきなさい。

これは、あなたのなし得る最も賢明な <時間の投資> である。

心を私に上げるために用いた数秒間は、
深い平和と
鋭い精神力によって
豊かに報われる。




『もう一人のわたし』庄司薫訳
聖体奉仕会発行 1987.1 より


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