砂漠の図書室
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2001年05月02日(水) 『いのちの泉へ』 三位一体のエリザベット

いのちの泉へ / 三位一体のエリザベット[著] ; 伊従信子編訳
東京 : ドン・ボスコ社 , 1984.11

この小さな本は、1年以上にわたって私の「通勤の友」でした。
朝の通勤電車の中で、また駅のホームで電車を待っている間に、短い1パラグラフを読んでは、現実のあれこれを超えた、魂の慰めを得ていました。

初めて三位一体のエリザベットのことを知ったのは、やはり高橋たか子さんの本によってでした。
その後、カルメル会のある神父様から「あなたには三位一体のエリザベットの本が合うかもしれない」と言われて、いつか読んでみようと思いつつ、時がたっていきました。
キリスト教書店で、ときおりこの本を目にはしていても、いつもほかに優先して買いたい本があって、なかなか手にすることはありませんでした。

そうしたある日、とある祈りの集いで、この本にも載っている、エリザベットの次の言葉が朗読されました。

「私は地上に天国を見つけました。天国とは神のことで、神は私のうちに住んでおられます。このことを悟ってから、私にはすべてがはっきりしました。それで、私の愛する人々にこの秘密を知らせたいと思います。
すでに神とともにあるのですから、天国はこの地上ではじまっているのです」

天国はこの地上ではじまっている・・・その言葉が魂の底に、光のように射し込んできました。

その集いの会場でエリザベットの本を求めることができ、私は「今日がこの本を買う日だったのだ」と深く深く思い至ったものです。



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