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ミュージカル「レ・ミゼラブル」 - 2011年05月15日(日)


今日は、帝国劇場にてミュージカル「レ・ミゼラブル」を観てまいりました。

「レ・ミゼラブル」……ビクトル・ユーゴーが書いた小説で、日本語訳は「ああ無情」。
そのぐらいは知ってたのですが、内容については、これまでほとんど観たことも聞いたこともなかったんです。恥ずかしながら。

ミュージカルも有名ですけど、まったく興味がなかった。
それがなんで行くことになったかと言うと、友達に誘われたからです。
しかもチケットはタダ! それでも、興味がないし、体調のことも考えてちょっと躊躇してたんですが、キャストを聞いて思わず前のめりに。
スペシャルキャストの日ということで、主演は今井清隆……この人は知らなかったけど、鹿賀丈史、島田歌穂、岩崎宏美、神田沙也加、斎藤晴彦、鳳蘭が出演、超豪華!!
そして席もとてもいい席で、これは行かなきゃ損、ということで行くことにしました。

日比谷駅から駅の中をてくてく歩いて帝国劇場へ。
友達とサンクスで待ち合わせましたが、まさか地下にあるとは思わなかった。
地下にレストランなどがたくさんあるんですね。ここで食事してから観劇、というのもいいかも。

12時開演ということで、早めに入ってロビーでパンをかじりました。
初めて来ました、帝国劇場。すごい名前だな。皇居のすぐそばだし。
売店がものすごく充実してるようでしたが、あまり見ませんでした。
久しぶりに会う友達としゃべってたらそんな時間はなかった(笑)

しっかりトイレにも行き準備万端。
一幕と二幕に分かれていて、一幕がなんと1時間半! 休憩25分、二幕も1時間以上あります。けっこうな長丁場。

場内が暗くなりいよいよ開演。
そうそう、私はこの「レ・ミゼラブル」のあらすじをまったく知らないので、友達がさらっと教えてくれたのです、開演前に。
で、ミュージカルが始まりましたが、ものすごく展開が早く、友達に聞いたあらすじが最初の10分ぐらいで終わった(笑) そんな気がしたんですよね、目まぐるしく舞台も転換していくので。
とにかく、最初っから飛ばすなぁ〜と思いました。

それと、ほとんどしゃべらないんですねー。これが本物のミュージカルなのか。私は、ところどころで歌うもんだと思っていましたよ。
すべて、メロディがついて歌ってるんですね。そのため、ちょっと聞き取りづらいところもあった。そこは、友達にあらすじを聞いておいてよかったかも。

まあ、物語については、特にここで言うこともないかなと。
有名すぎるもんね、私は知らなかったけど。
フランスが舞台のお話で……革命なんかも絡んでくる。
ほんとにこう、大河ドラマみたいなね。重厚さを感じました。

キャストでは、みなさん素晴らしかったんですけどね……脇のかたたち含めて、歌がうますぎる! まるでオペラみたい。そうそう、オーケストラも生ですからね。迫力ありましたよ。
やっぱりジャベールの鹿賀丈史さんがね〜、かっこよかった!
こんなに歌うまい人だとは思わなかった。
もちろんジャン・バルジャンの今井清隆さんも素晴らしいですよ。繊細な歌声で。

そして岩崎宏美さん……子供のころ、好きな歌がけっこうあったんだよね。だから生で声を聴けてうれしかった。
彼女はファンテーヌ役なんですが、「夢破れて」という曲を歌う場面があり、この曲のメロディは他の場面でもよく出てきてたのですが、私はなぜか聴いたことがあって。
なんでだろう、と思ってたら、これってスーザン・ボイルがオーディション番組で歌った曲なんですね! そりゃー聴き覚えあるわな。帰宅してからわかった。いい曲なんだよね、これが。

それと、前半で革命に立ち上がる場面が出てきますが、そこの歌もすごくかっこよかったんだよね〜、「民衆の歌」っていうのかな?

コゼットは、子供時代は子役の子がやるのですが、ホームページを見ても今日はどの子だったのかよくわかりませんでした……とても上手でしたよ。
成長したコゼットは神田沙也加。この豪華キャストの中ではどうかな〜と思いましたが、意外とよかった。華があって役にあってると思う。

子役がもうひとりいて、ガブローシュという子供の役なんですが、今日は鈴木知憲君でした。これ、加藤清史郎君の日もあるんですよね。こども店長の。ちょっと観たかったな。なかなか重要な役なんですよね。

島田歌穂さんは声も見た目もすごく若々しくて、とても40代に見えなかった。
このエポニーヌは、本田美奈子さんもやったそうですね。なんか、そんな気がしたんだよね。テレビかなにかで観たことがあったのかも。彼女もハマってただろうなぁ、この役に。切ないんですよね。

そして斎藤晴彦さんと鳳蘭さんは夫婦の役。前半、そのマダム・デナルディエが、鳳さんだってことにまったく気がつきませんでした……想像より、ちょっとふっくらされてて。
斎藤さんは、教育テレビの「クインテット」でよく声を聴いてたり、クラシックの曲に日本語でヘンな歌詞をつけて歌ったりして、すごくうまいというわけではないのですが、味があってユーモラスで、この役にぴったり。
金の亡者みたいな二人なんだけど、どっか憎めないという。酒場のシーンとか楽しかったですね。

他にアンジョルラス役の岡幸二郎さん、マリウス役の石川禅さん、司教役の林アキラさん、みなさんよかったです。

最後のほう、感動的でね。
なんか、もしかして最後が救いのない話なのかな、とか思ってたんですよね。
だって「ああ無情」でしょ(笑) 無情な終わり方なんじゃないかと思ってたけど、そんなことなかったです。まあ、あまりにバッドエンドじゃ、ここまでロングランにならないですよね、よく考えたら。

カーテンコール、拍手が鳴り止まず。
今井さんと鹿賀さんが、コメントされてました。
鹿賀さんいわく、今日は何がスペシャルかというと、年齢がスペシャルということでした、だって(笑) だけど年齢だけじゃなく、みなさん本当にスペシャルだったと思いました。

その後も拍手はやまず、満場のスタンディングオベーション!
私も前が見えないから立ちました(笑) でも、会場はこのレミゼのファンでいっぱいだったんでしょうね。お客さんが、熱かった。
特に、私の隣のおじさんが……(笑) もう、ノリノリで、「民衆の歌」では一緒に歌わんばかりに口パクして、ラストでは何度もハンカチで顔をぬぐっていて、私はそれが気になって(笑) 本当に、このレ・ミゼラブルが大好きなんだなぁと、思いました。きっと何回も観てるんだろうなー。
私はまったくの初心者で、なんかすいません、という感じでしたが、最後まで楽しめてよかったです。

この演出は、今年の公演で最後で、今後は新演出になるんだそうです。
舞台装置なんかも素晴らしくてね。うまくできてるなーと思ったんですが、これがどんな風に変わるのか、また観てみたいですね。じゃあ10年後ぐらいに(笑) 25年後じゃね、生きてるかわかんないからね。

15時過ぎに終了し、帝国劇場をあとにして、友達とお茶してから帰りました。
チケットをくださった、友達の友達に大感謝です。とても貴重な体験をさせてもらいました。




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