交響組曲『ドラゴンクエスト3』そして伝説へ… - 2011年04月23日(土) 21日に続き、本日も仕事をサボりまして〜、いやギリギリまで働いて早退しまして、コンサートに行きましたよ。 親子で楽しむオーケストラコンサート「交響組曲『ドラゴンクエスト3』そして伝説へ…」という長いタイトルです。 ドラクエのコンサート、やってるのは知ってましたが、行ったことはなかった。CDも、持ってるんですけどね、3と4のを。 去年、テレビ朝日「題名のない音楽会」で、ゲーム音楽特集をやりまして、そこでドラクエ3の曲をやったんです。作曲者のすぎやまこういち先生が指揮されてて。エンディングテーマの、「そして伝説へ…」、もう、素晴らしくて。 これは一度、聴きに行きたいと思いました。 そしたら。八王子南口に4月にオープンした、オリンパスホール八王子の、オープン記念のたくさんのイベントの中に、なんとドラクエコンサートが!! これが渡りに船ってやつ? まあ、去年の放送からはだいぶたってたけど(笑) しかし八王子でですよ。勤めてる場所のすぐ近く。超ラッキー! ってことで、チケット発売日の数日後に、ホール受付にチケット買いに行ったら、すでにかなり売れていて。それでも、座席表見ながら好きな席を選べるのはイイですね。電話やネットで予約できるそうですが、席までは指定できないらしい。今後も直接買いに行こうっと。 そして今日。3時まで仕事して早退。 まっすぐホールへ向かう。八王子駅南口、様変わりしました。きれいすぎてビックリですよ。 巨大な高層マンションが建ったんですが、その下の何階かまでがスーパーやレストラン、ショップが入り、4階にホール入り口があります。 開場時間過ぎてたので、ホールへ行く人がぞろぞろ。 客層的には、子供もいるけどそれほど多くない。若い人からお年寄りまで広い客層って感じでしたね。 で、ロビーの椅子に座ってDSやってたりして。そういうのが目立ちましたね。 そこが他のクラシックコンサートとは違います(笑) 物販にも人が群がっていましたよ。CDをたくさん売ってました、あと楽譜とかね。何か買うとクリアファイルが付くとか言ってたな。買わなかったけど。 さて、ホールの中ですが、かなり大きかったです。 3階席まであるからね。私は、2階の左側にしてみました。 ステージの左はじは見えませんが、他は近くに見える。指揮もよく見えそう。 座席は赤で、とても豪華な感じ。 私は、もらったプログラムを見てすでに興奮状態(笑) ああ、これを生で聴けるんだ、と。しかもすぎやま先生の指揮、そしてお話。 オケは東京交響楽団です。私が聴くのは初めてかな、たぶん。 4時になり、いよいよ開演! オケのみなさまが登場。コンマスは高木和弘さんという割と若いかたでした。 チューニングが終わり、すぎやま先生が登場!! 最初に、マイクを持って少しお話されてたっけな。 小柄ですけど、背筋のシャキっとされたかたです。 指揮台の上に椅子があり、座って指揮されるんだな〜と思いましたが、1曲目は立っていましたよ。もちろん、「ロトのテーマ」です!! あのファンファーレが鳴るだけでもう……感動。 何度も、聴いている曲なのにねぇ。ていうか、1曲目からこんなに派手に始まるコンサートってあまりないと思うんですよね(笑) いきなり、メインテーマ、代表曲ですからね。テンション上がりますよ。 曲は、第一部ではだいたい2曲ずつ続けてやってたかな。 合間にすぎやま先生がおしゃべり。ほんとに、ハキハキとしてるし、いくらかせっかちというか(笑) あまり余計なことは話さず、曲間の間も短め。 こないだの栗コーダーとは対極(笑) 2曲目は「まどろみの中で」、これは私が持ってるCDには入ってない曲です。 どうやらリメイク版の中に入った曲のようですね。リメイクはスーファミだったかな。私はやったけど、この曲は覚えてなかった。 次に「王宮のロンド」。これがね〜、やっぱオケでやるのにふさわしい曲ですよね。私は、弦楽四重奏のドラクエのCDも持ってますが、そちらはさらにしっくり来る。王宮の中で、実際に演奏されてたかのような、お上品さ。 これがゲーム音楽だっていうのが逆に信じられないほど(笑) そして「世界をまわる(街〜ジパング〜ピラミッド〜村)」。 これも、ドラクエらしいっていうのかな〜、思い出しますよね、いろんなことを。街や村を聴くと、宿屋や道具屋を思い出したりねぇ。 ジパングは、異色な曲。大好きです。そしてピラミッドは、どうしてもあのいや〜な床を思い出します。何度も落っこちてはミイラ男やマミーに襲われたなぁ、っていうツライ思い出が多い(笑) 続けて「ローリング・ダイス」。これも古いCDにはない、けどタイトルからカジノ系だろうなっていう想像はついた(笑) ファミコン版は、カジノの曲ってなかったんだっけ? これは今度はジャズっぽい要素なんですよねぇ。浮かれた感じで(笑) 第一部の最後の2曲は、「冒険の旅」、フィールドの曲ですね。 そして「戦いのとき」。これは……これもリメイク版の、バラモス戦の曲らしいですね。そうかそうか。あのー、私はドラクエの本も持ってるんですけどね、堀井さんや中村さん、そしてすぎやま先生のインタビューが載ってるものなんですけど。どんだけドラクエが好きなんだって言われそうだけど(笑) そのインタビューで、このバラモス戦のための音楽を作ったのに、ファミコン版にはどういうわけかそれが入らず、通常の戦闘の音楽になってしまった、と書いてありました。容量の関係だったのかなぁ。 だからリメイク版ではちゃんと、そのバラモス用の曲が入れられたんでしょうね。 フィールドの曲も、3はカッコイイですよね。とても勇壮で力強い。 元気になる曲だなぁ。お話の中で、先生がおっしゃってましたが、震災があって、被災地以外も自粛ムードになって、みんなで暗く落ち込んじゃってるけど、それじゃいけない、逆に元気になって応援しないと、と。 「音楽は心の応援団」、というのが先生の持論だそうです。 ドラクエの曲は、それにふさわしいな、と思います。 第一部が終わって、休憩。20分ぐらいだったかな。 このホール、響きは、悪くないんじゃないかと思いますが、私の席がかなりオケに近いので、直接的に音が聞こえてきてしまい、全体的な鳴り方まではよくわからなかったです。やっぱりホールの真ん中あたりに行かないとね。 1階席や2階席の真ん中のほうが、響きを実感できるでしょうね。 さて、第二部。 すぎやま先生が、第二部は全部続けてやります、と最初に言いました。 すごい、タフだわ〜。でもほんと、指揮ぶりもハツラツとしていて。 80歳のかたに元気もらっちゃうとは。やっぱスゴイよ…… まず「ダンジョン〜塔〜幽霊船」。 ダンジョンや塔の音楽も、大好きなんですよね。どのシリーズでも。 特に塔は、毎回遊びがあるような気がします。ダンジョンに比べるとポップというか。ダンジョンは地下だからやっぱり湿っぽい。 幽霊船は……勝手に動いてるのが怖かったよな〜(笑) 次が「回想」。 これもリメイク版の曲らしい。物悲しい曲。 だけど知らない曲でも、すぎやま節っていうか(笑) そういうのを感じますよね。 そして「鎮魂歌〜ほこら」。 レクイエムは、オケで聴くほうがなんとなくソフトですね。 ファミコンの音だと容赦ない感じがするけど。まあしょうがないか、全滅したときしか聴かない曲だから(笑) そして「ほこら」。ほこらって、何なんだろうね。ドラクエでしか、聞いたことがない。ゲームの中では、ただの小さな建物なんだけど。 小さい神社、のようなものなんだろうか。ほこらの音楽も、大好きです、どのシリーズのも。オケではけっこう、盛り上がるアレンジになってます。 続いて「海を越えて」。 おお、船だ! ワルツですね。とても明るく楽しい曲。 だけど現れる敵はけっこうえげつないんだよな〜(笑) 大王イカとか…… この曲は華々しかったので、拍手が起こりました。 いよいよきた神曲、「おおぞらをとぶ」。 ラーミアですね。フルートの音色、すばらしい。そしてハープね。 とにかく美しい曲です。オケ版のアレンジも、感動的。 次に「ゾーマの城」。 これも古いCDにはない曲。ラスボスのいる城の音楽を改めて作ったんだろうな。いかにもおどろおどろしい感じ、だった気がします。 そして「戦闘のテーマ〜アレフガルドにて〜勇者の挑戦」。 いや〜戦闘の曲もアドレナリンが出るよね(笑) 臨戦態勢!っていう。 そしてアレフガルド。すぎやま先生も、いきなり1の世界に落っこちてビックリしたと言っていた(笑) 哀愁のあるいい曲です。 そして勇者の挑戦、最後の戦いでの曲です。これまた超名曲!! これはぜひぜひ、オケで聴いてもらいたい曲のひとつですね。 迫力が違う! マジで鳥肌もんでございます。 ラスボスを倒し大エンディング、「そして伝説へ…」。 は〜、ほんといい曲ばっかりですね。感動しっぱなしでしたよ。 普通のクラシックコンサートじゃ、ここまで泣けませんよ(笑) やっぱ、冒険の記憶があるからなんだろうね。 細かいストーリー、というよりも、ゲームをしたときの気持ちとか。 ゲームとはいえ、世界を旅して、仲間と一緒にモンスターと戦って、お金稼いで強い武器や防具を買ったり、転職したり、いろ〜んな思い出があるわけですよね。それはひとつの体験ですからね。そこにいつも流れてた音楽なわけだから、自然と思い入れができてしまうんでしょうね。 もちろん、曲と演奏がいいから感動できるというのもありますが。 すぎやま先生が、自らタクト振ってくれるというのもうれしい。 ドラクエファンにしたら、堀井さんや中村さんと並んで神でしょやっぱり。 しかも今年で80歳。そんな話もされてましたけど。気持ちは30歳なんですって(笑) だけど全然、年齢感じさせない若々しさでした。今年で40歳の私が、元気もらっちゃいました。 アンコールは、まず「この道わが旅」。これはドラクエ2のエンディング曲なんですね。私は2はやったけど音楽はあまり記憶になかった…… そしてドラクエの最新作、ドラクエ9より、序曲。 再び、このロトのテーマでシメると。いや〜完璧ですな。 拍手が鳴り止まない中、コンサートは終了。 私は、アンケートを記入して、下に下りてみると、長い列ができていて、なんとすぎやま先生が握手会をされていた! コンサートのあとに握手会まで、元気すぎる…… 私も、ぜひ神と握手してあやかりたい(笑)、と思ったんですが、あまりの長い列にすぐ挫折して帰りました……知ってたらすぐに並んだのに。 アンケートには、次はドラクエ4が聴きたいと書いておきました。 4も5も聴きたいです。ぜひまた、すぎやま先生のタクトでね。 いや、ドラクエコンサート自体は、きっと永遠に続くでしょう。 ドラクエファンがいる限り。続いてほしいです。 ホールも気に入ったので、また何かあったら来たいな。 駅にも近くてほんとうれしい。今後の企画が楽しみです。 -
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