死と乙女〜ロマンティックなバレンタイン前夜 - 2003年02月13日(木) 今日は、杜のホールはしもとにて、「奥様のためのコンサート」の第2回、「死と乙女〜ロマンティックなバレンタイン前夜」というコンサートを聴きました。 企画とトークがN響オーボエ首席奏者の茂木大輔さん。演奏はロータス・カルテット、初めて聴きます。女性4人のカルテットということで…珍しいですね。第2バイオリンの藤森彩さんはなんとチェロの藤森亮一さんの妹さん!ビックリしました。すごいな〜、音楽一家。お顔が似てるという噂を聞き、チラシの写真を見て一応見当をつけ(笑)いざ会場へ。 今日も前回同様、父と一緒に行きました。父はカルテットを聴くのはすごく久し振りらしい。仕事の関係でピアノの演奏を聴くことの方が多いらしく。私が聴くのは弦ばっかり。たまにはピアノも聴きたいけど…特に好きなピアニストいないしなぁ。ホロヴィッツさんが生きてたら聴きたかった。あ、映画「シャイン」の人、ヘルフゴッドですか。あの方も聴いてみたいな。 さて、開演15分前ぐらいにホールに到着。ところが…ガラガラです。 開演時間になっても会場が半分も埋まってない!あら〜さびしい。 後ろを振り返っても誰もいない…前回はほぼ満員だったのになぁ。 プログラムが少し地味だったんですかね。残念。もっとがんばって人集めて欲しいですね、せっかくやるんだから。 まぁ観る側としては構いませんが、やる側がねぇ。悲しくなっちゃうんじゃないかと…それにこのシリーズがこれでプッツリ途絶えちゃったらこっちも悲しい!!うーむ。ずっと観ようと思ってるのに。 そして開演。茂木さんとロータス・カルテットが登場。 茂木さん、「集客は50名だそうですがこうして見るとなかなか迫力がありますね」だって(^ ^; いや50ってことはないと思いますよ、もうちょっといたんじゃないかなぁ。70ぐらいは(^ ^; ロータス・カルテット、藤森彩さんは…予想は当たってました(笑)小柄でキレイな方です。目が大きくて。皆さん黒い衣装でシックです。 茂木さんのトークはお客の人数には関係なく快調でした(笑) お話聴いてると研究熱心というか知識の豊富な方です、茂木さん。 それともクラシックの演奏家ならこれぐらいは当然知ってるんでしょうか… はじめに、今日最後まで聴き終わった時には、カルテットの可能性の大きさにどなたも驚かれると思います、とおっしゃってました。 まず1曲目はハイドンの「皇帝」。 有名だと思うんですが…初めて聴きます(^ ^; 弦楽四重奏曲の基本的な構造、最初と最後の楽章がテンポが早くて、間にゆっくりなのとワルツ、というとても分かりやすい解説(笑)なるほど。 ひとつのテーマがいろいろに変奏されていくことや、第2楽章がドイツ国歌になっていることなどが説明されてから、いよいよ演奏。 ロータス・カルテットの演奏、とても美しい!女性らしいといいますか。明るくて軽やかで。女性ばかりというのもなかなか華やかでいいもんですね!…ってオヤジのような意見ですが(笑) 聴いていてとても心地よかったです。優しく柔らかい響きで。 この曲の次に、茂木さんならではのコーナー、「音楽史の絵はがきコーナー」。 いろんな作曲家の弦楽四重奏曲をちょっとずつ演奏していきます。 モーツァルト、ベートーベン、メンデルスゾーン、シューマン、ドボルザーク、ドビュッシー、ラベル、バルトーク、ストラビンスキー、そして日本人作曲家のもありました(名前忘れました)最後はビートルズの「イエスタデイ」。 茂木さん自身が好きな曲を選んでいるらしく、思い入れたっぷりな解説で。 メンデルスゾーンに感動してしまった。ユダヤ人だったんですね、知らなかった。それとドボルザークの「アメリカ」。ちゃんと聴いたことがないんですが今度聴いてみます。これは聴かなきゃね、あまりにも有名ですからね。 ドビュッシーやラベルは、やっぱりイイな〜好きだな〜と思ったし、バルトークやストラビンスキーは、変わってるなー、モルゴーアっぽいなぁとか思ったり(笑) とても楽しかったです。演奏する方は大変だったと思いますけどね、たくさんの曲を少しずつやるのは。これは聴けて良かったな。来て良かった。私のようなクラシック初心者にはとてもありがたいコーナーでした。 とここまでやって休憩、すでに8時半頃でした。スゴイ…しゃべりすぎたんでしょうか(笑) 最後にシューベルトの「死と乙女」。曲の解説が終わると茂木さんはそのままステージから客席へ降りて、空いている席に座って鑑賞されていました。 ロータス・カルテット、熱演でした。 長い曲で、終わったのは9時半近く!聴く方もちょっと疲れてしまいました(^ ^; 拍手がなりやみませんでしたが、時間も時間なのでアンコールはなし。茂木さんが「バイバイ」と手を振って、時計を指さすポーズ(笑) という感じで、今日も楽しく勉強になるコンサートでした。 いろんな作曲家の弦楽四重奏曲を聴いてみたくなりました。 でもそういえば…タイトルにある、バレンタインのことは一言も出て来なかった気が。まあいいか。 -
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