Why Can't I Be You?...なあぼ

 

 

向山佳絵子&藤森亮一 コラボレーション・ストーリー - 2002年10月09日(水)

今日は、チェリスト向山佳絵子と藤森亮一のデュオコンサートの日。
場所はなんと町田市立国際版画美術館です。
ここでは「ミュージアム・コンサート」というのをやっているらしく、今回が73回目だとか。そんなにやってたのね。私は町田市民だけどまるで知りませんでした。
このコンサート、毎回無料なんだろうか?今回は無料でした。往復ハガキで申し込んで、抽選で当たれば観られるというもので、私は申し込み開始日にハガキを出した。ドキドキしてたのですがなんとか当たって観ることが出来ました。

この版画美術館は、町田駅から歩いて10〜15分くらいのところにあります。
近道を歩くと、すごく急な坂があって。あの坂は怖い。
その急坂を降りたところに美術館があります。
私は、エントランスまで入ったことはあったけど、版画は観たことがありません。今度観に来よう。

会場に着いて中に入ると、椅子がエントランスホールいっぱいに並んでた。
そして階段があって、その階段をのぼって美術館に入るようなんですが、その階段を少しあがったところの踊り場に、椅子と譜面たて。まさかそこがステージになるとは思ってなかった。いい考えだ!後ろの方の席からも良く見えるしね。
開演時間近くなってくると、席はほとんど埋まりました。かなりの人数。
年齢層結構高かった。みんな地元の人たちなのだろうか・・・

さて、客席側が暗くなりお二人が登場。向山さん、髪を切られたんですよね。お似合いです。キレイだな〜。藤森さんはスーツ。
藤森さんが客席から見て左側、向山さんが右に座って、まず1曲目がボッケリーニ「2つのチェロのためのソナタ G.74」。
明るく、クラシックらしい曲!という印象。もちろんコンビネーションはバッチリ。夫婦ですからね。
音は、やっぱり壁が全面石ですからよく響きます。最初はちょっと響き過ぎかなと思ったけど、だんだん慣れました。

1曲終わって藤森さんがマイク持ってMC。あら、しゃべり付きなのね(笑)
プログラムについてちょっと紹介して、藤森さんは下がり、向山さんがバッハの無伴奏チェロの5番を弾いた。これは快演でした!楽しかったです。粘っこくならず、軽やかで明るい。短調なんですけどね。爽やかな演奏でスカッとしました。

次がバルトークの「44の二重奏曲」より、今日は7曲。どれもごく短い曲、特に「蚊の踊り」は面白かった。ぶんぶんいう感じが良く出てて。ネコかるの「虫」を思い出した(笑)

ここで15分の休憩。無料コンサートなのになかなか盛りだくさんな内容。
休憩明けは、藤森さんのソロで高橋悠治作曲の「石」。
この曲について向山さんが解説してくれたのですが、楽譜でちゃんとメロディが書いてあるのは最後だけで、他の部分は、「グリッサンド」とか「ピチカート」などの指定があってそれを演奏者が自由に表現するらしい。
どうなるのかとドキドキしましたが、聴いてると一定のテーマはあるようでした。ネコかるで良く出てくる音が出て来たので笑いそうになった(^ ^;
なんかこう、ひとつのオブジェがあって、それが別のところから見るといろんな形に見えるような、そんな雰囲気の曲。
不思議な曲で、聴く方もちょっと緊張して、かたまって石になるっていう曲だったりして(笑)

次は、再び向山さんが登場し二人でバッハの「シャコンヌ」。
バイオリン用の曲を、4本のチェロ用にアレンジし、それをさらに2人用にアレンジしてあるというもので、難曲になっているということでした。
チェロでのシャコンヌは、ラ・クァルティーナでも聴いてて、この2人のデュオでも聴いたことあるし、何度も生で聴いてるんだけど、何度聴いてもハラハラします(笑)やっぱり難しそうで。高音をたくさん使うからでしょうか。でもいい曲で飽きません。

最後にパガニーニの「モーセ幻想曲」。これも難しそうでした。メロディを2人の奏者が交互に弾いてて、音だけ聴いてるとどっちがメロディ弾いてるのか分からなくなってくる。忙しいけど楽しい曲でした。

拍手はなりやまず、アンコール。まず、グノーのアヴェ・マリア。
メロディを藤森さん、伴奏部分を向山さんが弾きました。
この伴奏が面白くて、バッハの無伴奏チェロの1番のプレリュード風。
調はどっちに合わせてたか忘れましたが・・・初めの方は、そのまんまプレリュードでした。そういえば同じだなぁ、気付かなかったけど。

もう1曲は、ベートーベンの「運命」をパロった曲。運命だけでなく、他にもいろいろベートーベンの曲が出て来ました。私がタイトル分かったのは「エリーゼのために」ぐらいだけど。
冗談音楽で、わざと音程外して弾いたり、それに隣の人がしかめっ面してみたりとか(笑)どんどん音がさがっていって止まらなくなったり、楽しい曲でした。2人とも役者だねぇ(笑)12人のチェロなんかで鍛えられてるからでしょうか(笑)
アンコールにこういう曲っていいですね。モルゴーアでもそうだけど。
なごむんですよね。途中が重い曲だったとしても、楽しい気分で帰れます。

全部終わって、9時前ぐらいだったかな。充実したコンサートでした。
無料でこんなに曲聴けるなんてスゴイ。ぜひまた2人でやって欲しいな。
いや藤森さんが出ればデュオでもトリオでもカルテットでもソロでも何でも…

帰り、急坂をえんやこらとのぼって帰りました。
でもおりる時よりは怖くないし急に感じなかったです。
町田駅のそばのツタヤで中古CDを3枚買って帰宅しました。



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