ラ・クァルティーナ コンサート - 2002年06月15日(土) 本日は、チェロ4人のラ・クァルティーナ、待望の初コンサート!! これまでインストアライブやN響定期の開演前の室内楽などで演奏は披露していましたが、今回は初めてのフルのコンサートです。 N響のチェロパートの主要メンバー(全員が首席または副首席)ということで、スケジュールの都合上コンサートはなかなか難しい、と藤森さんも前におっしゃっていましたが、期待する声も多かったのでしょう、とうとう実現!ワオ! インストアなどで何度か演奏を聴いてとても良かったので、今回のコンサートにもとても期待しておりました。 会場は上野の旧東京音楽学校奏楽堂。上野といえば東京文化会館しか入ったことありません。あとは大昔に上野動物園。他のところは行ったことがなくて、今日ホールまで歩いていていろんな建物があるのに驚きました。 開場10分前ぐらいに奏楽堂に到着、すでにたくさん人が並んでいた。 私、勝手にお客様は若い方が多いかな、なんて想像してたら、意外に年齢層高め。 でもお子様もいらっしゃいました。幅広い年齢層にウケるクァルティーナ? 奏楽堂は、芸大の前身の東京音楽学校の施設として明治23年に建てられたものを、今の場所に移築したものだそうです。重要文化財。 外観も中も、古い学校そのもの。暖かみがあります。 そしてホール、なんともレトロな雰囲気です。素敵! 席も平らかなと思ってたら一列ずつ段差がついてます。どこからでも良く見える。 昼間で、窓のカーテンが開いてるので自然光が入ります。いつも、真っ暗な中で観る事に慣れてるので、不思議な感じ。 さて、いよいよ開演です。 1曲目はヨンゲン作曲「4本のチェロのための2つの小品」。 これは先日の12人のチェロのコンサートでもメンバーは違いましたが演奏されて、素晴らしかった。今日も良かったです!この曲はカッコイイ。 響きは、この会場は普通のホールと比べると残響は少ないです。 その分、音がダイレクトに伝わって、演奏者にとってはごまかしがきかない感じ? 響かな過ぎるという程ではなく、キレイに聞こえてはいました。 2曲目はクレンゲル「4本のチェロのための4つの小品」。 きれいな曲です。第2曲の「ガヴォット」が良かったな。 3曲目はバッハ「シャコンヌ」。演奏時間15分、CDで聴いても迫力ありますが、生はスゴイ!!前にインストアライブで短縮バージョン聴きましたが、フルで聴いたらかなりの重量感。大変聴き応えありました。素晴らしい演奏でした。 これはぜひまたいつか聴きたい。 休憩時間はロビーでのんびり。ロビーも椅子が昔っぽくてイイです。 さて後半はタンゴ!新しいCDから、フランチーニ「やってきた彼女」、モーレス「ブエノスアイレスの喫茶店」「クリスタル」、アルベニス「タンゴ」「カディス」、チャルロ「フエジェ」、モーレス「ラ・カジェシータ」、バレーラ&ネリー「エル・58」。 どの曲も良かったけど、モーレスの3曲が特に良かった。 タンゴはリラックスして聴けました。楽しいですね。開演前の室内楽でも思ったけど、桑田さんのパートがカッコイイんだよな〜。低音部分。 そしてアンコールは、「黒猫のタンゴ」。なかなか盛り上がる曲でアンコールにはピッタリ!ネコさんのアレンジ、冴えてますねぇ。この曲聴きたかったので嬉しかった。そしてもう1曲「首の差で」、これもネコさんアレンジ。弾く前に藤森さんが、アル・パチーノ主演の「セント・オブ・ウーマン」に出てくる曲と紹介されてました。そうだったんですね、知らなかった。この映画観てないんですが、どんな場面で出てくるんだろう。アル・パチーノが踊るシーンが確かあったけどそこかなぁ・・・ ということで終了。初コンサート、大成功だったのではないでしょうか。 チェロ4本の重厚な響き、そしてアンサンブルの楽しさ、十分に伝わってくるいいコンサートだったと思います。 しばらく聴くことが出来ないのが残念なぐらい。早くまた聴きたい! これからの活動に大いに期待。さらにいろいろな曲をやって頂きたいですね。 私としては映画音楽などの軽めなものを聴きたいな。面白そう。 -
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