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■ エマージェンシーコール
私はしょっちゅう近所のホムセンに通っている。なぜかって、そこには園芸コーナーがあり、かなり充実、植物の状態がいい等とてもガ−デナーにとっては魅力的な場所なのであった。
しかしそこに行くまでにはかなりの確立でおサイコさん(キ○ガイというかなんというか)に出会ってしまうのであった。
数ヶ月前、そのホムセンに行こうと急いでいると感じのいいおばちゃんが私の子供に話し掛けてくる。こう言う場合愛想悪くもできないのでつい、話してしまった。
おばちゃんは子供のしつけの話から始まり、自分の息子の嫁や孫にしつけをしたときの話で盛り上がり、そのとき嫁さんに「お義母さんには感謝している」と言われたとかでどんどん続いていった。
そして「なんかしつこいな?」と思ったときにおばちゃんはこう言った。
「私はエホバの証人をやってるのよ」
ヤバイよヤバイ!エマージェンシーコール!!
頭の中でエマージェンシーコールが鳴ったが誰も助けてくれるわけではない。あ、私こっちにいきますんで…と逃げようとすると「あ、私もこっちなのよ」と。 おおお〜ますますエマージェンシーがエイリアン2の自爆装置を発動させて、エイリアンの巣に女の子助けにいくリプリーの背後のごとくピーッピーッと…
結局その人はエホバの証人のパンフレットを私に託し、「これからは宗教の勧誘が来ても断らないで話を聞いて欲しい」と私にいい残し去って行った。
その後、つい数日前だ。
またもやホムセンに行き、到着するやいなまた別のおばちゃんが子供に話し掛けてきた。「かわいいわね〜」こういわれると愛想悪くできないじゃないか!するとおばちゃんは私に異常に顔を近づけてきてこういった。
「気をつけなさい。かわいい子は北朝鮮に拉致されるわよ。私の住んでるアパートに北朝鮮の工作員が住んでいるのよ。旧日本軍で従軍慰安婦してたのよ。今日本に2000万人の北朝鮮人工作員が潜入してるのよ!!」
おおおお〜〜またもやおサイコさん!またもやエマージェンシーどああ〜
逃げれば逃げるほどそのおばちゃんは追っかけてきて私に北朝鮮の工作員の話を大声で続ける。周囲の人は何だ?ヘンだぞと見てるけど誰も助けてくれない。私の息子(1才8ヶ月)は、必死にバイバーイバイバーイとやっている(息子は嫌な人がくるとあっちにいけという意味でバイバイをする)。
突如おばちゃんが私に言った。
「かわいい女の子ねえ〜〜パパは幸せだわ〜」
私は一言こう言った。
「うちの子は男なんですが…」
するとおばちゃんは「あ、なんだ〜男なの?じゃあ拉致されないわ〜」とどっかに行ってしまった…うちの子は完璧なヤロー顔なんですけど。それに男だと拉致されないのかよ!よくわかんね〜論理だよな。その場でどっと疲れが出たのであった…
自分に危機が迫ったときに、自分の頭の中だけで響くエマージェンシーコール。それは他の人には決して聞こえないのであった…
2004年11月16日(火)
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