管理人日記
管理人



 ハロハロ サチィ〜コ

以前、婦人服の販売をやっていた。この話も10年くらい前のその仕事場での友人のお話である。

 お友達の幸子ちゃんは沖縄出身で、沖縄時代からの友人と二人で住んでいた。

幸子ちゃんは普通のおしゃべりな女のこといったタイプの人だったが、ルームメイトのサユリちゃんはどっちかっつーと地味、太めな外見で男性関係にはあまり浮いた話の無い人まじめな人であった。仕事は確か薬剤師をしてたと思う。

幸子ちゃんは普通に彼氏もいて、少々の外泊なんかも日常的にしていたのだが、ルームメイトサユリちゃんは、そんなことは全く無く、幸子ちゃんはサユリちゃん寂しいのではないかなーと気にしていた。

そんな二人暮しも6年目になる頃、突如サユリちゃんが外泊を連続し始めた。
事件か?何かあったかと心配してた幸子ちゃんだったが、もしかしたら…男か?と思い、今度帰ってきたら聞こう!と決意、そしてその夜サユリちゃんは帰ってきた。

玄関に迎えにでた幸子ちゃんは、
「サユリちゃん、もしかしたら彼氏できたの?」
と尋ねると、そうだとの返事。そして、実は今連れてきてるというじゃありませんか!幸子ちゃんは喜んで挨拶をしようとして、サユリちゃんの後ろから出てきた人を見た。この地味なサユリちゃんの彼氏はどんな人だろう?
彼は挨拶した

「ハロハロ サチィ〜コ!」

…イラン人だった。

まじめなサユリちゃんが、よりによって…

しかし余りにインパクトのあるこの挨拶、彼女らの気も知らず職場みんなで大爆笑!いやいや申し訳なかったね〜

で、ほどなくこのイラン人の彼氏がしょっちゅう泊まりにくるようになってしまい、サユリちゃんがいないときにも彼は隣の部屋にいたりするという状態。
サユリちゃんがいなくても、このイラン人の彼はりんごなんかを切って

「サチィ〜コ、ユー、リンゴハンブンタベルゥ?」

と(爆笑)聞いてくれるようにまでなってしまった。

しかしただでさえイラン人だし、いい人か悪い人かもわからないしこの生活に限界を感じた幸子ちゃんはこの家を引っ越すことを決める。

引っ越したら引っ越したで、6年も一緒に住んでた友達とも思い出の家とも別れたため幸子ちゃんは重度の寂しい病になってしまい、

「やっぱり、イラン人でもいいから部屋に人がいたほうがいい」

などと言い出すシマツ…結局私が新しい男を紹介して、上手くいき、同棲を始めたのだが気になるのはそのサユリちゃんとイラン人の彼氏のことだ。今はどうしてんだろうね?私の実家周辺でもフィリピ―ナと結婚した同級生が数人いるが、幸せな国際結婚をしてるといいねえ〜♪(いいのか?)。


2003年06月29日(日)
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