JERRY BEANS!!

2004年09月28日(火) カルい女

全く予想だにしなかった人から突然仕掛けられたとして。

…恋愛と言うものに期待さえしなければ。

すぐにその『要求』を理解して、酔えてしまう私は本当に
とてもカルい女なんだろうか。例えば送ってもらう車の中。
家に着いて鞄から鍵を取ろうとする私の、右手をほんの少し、
手の甲で控えめにそれを制止しようとする行動だけで。
例えば車の助手席で、運転席側から抱き留められたとして。

すぐにそれに甘んじてしまうのは、カルいからか、単に淋しいからか。
もう、断わるのも面倒くさいのよ。…だって、普通程度に好きな相手なら。

愛の量と質の見合わないキスなどに何の価値もないが、
39になる男が、私の手の動きひとつで左胸の鼓動を早めると言う事実が、
私には単純に不思議でならない。これが彼らお得意の「大人のずるさ」か、
それとも、男の我侭なのか。その、鼓動の速さが、とても哀しい。

恋愛と言うものなどに、期待などしないのならば。
どんな行動も単なる駆け引きやゲームと大差がない。…そして、

そうやって、私に勇気を出して触って来れるくせに、誰も、私に「好きだ」
とは言ってくれない。期待されているのは、カルい女であるだけか。
そんなことにだけ期待される私が、本当に哀しい。


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nana [HOMEPAGE]

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