胸の中に、誰かが住んでいる。少女のような。少年のような。…それは形を曖昧にしながら、「私」に言う。ここから出して。何処かへ連れて行って。でも、本当は、『何処にも行きたくない』。泣いてるのは誰?「わたし」では、無い。