冬が近くなってきた。
寒い夜にひとりで考え事をしていると、どうしようもない 怖さに体がすくむ事がある。 冬は、嫌い。 一年で一番悲しかったことを思い出すのも、この季節だからだ。
雪が降る中で、みんなが誰の顔も見れずに一人で泣いてても 何も出来ないから。
人の心に染み付いた傷の跡は、やはり寒くなると疼くのかしら。 どこにも居ない人を追い続けるのも、いつまで続くかわからないのに。
こんな日は、とにかく淋しくて悔しくて、仕方が無いから、 「絶対に幸せになりたい」と何度も何度も繰り返し呟いてから眠る。
誰かを亡くした跡は一生消えない。
何度も何度も繰り返し思い出すしかないのだ。悲しみと記憶が擦り減るまで。
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