あの人の考えている事が知りたい。
けれど、近くに居れば居るほど、解らない事は増えて、遠く離れれば淋しいと 思う時間が増えて行く気がする。
ひとつの感情を、誰かと半分ずつ分けて色んな気持ちを共有して行けたらいいな と思った。けれどやっぱり、私は私で他人は他人だ。全ての気持ちが共有出来る はずも無い。私にも、誰とも分けたくない領域がある。それはお互い様の事情。 けれど、それを納得しろと頭が命令しても、心は、淋しいと言うし、 心が不満を言って泣いても、理屈はそれを満たさない。
あの人の考えている事が知りたいのは、知らないと不安だからでしょうか。 それとも、ただ私が、自分自身に不安を思うから、それを相手に代替して 不安の原因を転嫁しようとしているのでしょうか。
ただ唯一救いになるのは、私があの人を解らないと思うときは、あの人も 私を解らなくて困っているという事。
これからしばらく離れていると思うと、私は不安なのです。 私の心の部品のどのひとつも、あの人の体を満たさないのかと思うと。
せめて、どれか一つでも彼に必要とされたらいいのだけれど、 「在れば便利だけど、必要ではないもの。」彼にとっての私は、まだ、 そんなところなのかも知れないなんて考え出したら、一瞬だけ体が冷たく なるのを感じるのです。
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