一橋的雑記所

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2003年05月12日(月) 衝動買いは、文庫本で(又かよ)。

てーか。
活字読みたいモードがいきなりやって参りまして。
でも、読み掛け借り物ノンフィクションモノってえ気分ではなく(をい)。
仕事帰りにぶらり立ち寄りましたる大型書店の文庫コーナーを物色するも。
これっちゅう新刊には出会えず。
しょぼくれて帰りかけたその先に。
何故か。特設されていた「川島誠」コーナー(笑)。
つーても己、この方の作品をコレしか知らなかったのですが。
衝動買い万歳。大当たりで御座いましたです。

○『800』川島誠(角川文庫)
実は己、映画の方を当時観ていたのです。
そういへば袴田吉彦氏は当時こういう役多かったなあ(笑)とか、
懐かしく思い出してみたりしつつ手にとって、レジへ。
そうして気づけば。
帰宅途上に一気に読み切ってしまっておりましたのです。
あの、暑苦しいやうな息苦しいやうな夏を。
何かに打ち込みながらそれでも何かを求めるやうな。
あの。
短くて濃密で居たたまれないほど切ない夏を。
何事にも結局、決着らしい決着を付ける事の出来ないまま。
いつしか過ぎ去ってしまった季節を。
こうも見事に描いた物語を。
己は初めて読んだ気が致しましたのです。
映画の方も、今はDVDにもなっているとの事。
また観てみたいっすね…。

ちなみにこの小説、ヲナゴスキー的壷もばっちりなのでした(大笑)。


一橋@胡乱。 |一言物申す!(メールフォーム)

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