小学生の高学年の頃 母と姉の3人で出かけた祖母の住む町。
朝出て、小樽周りで札幌で乗り継ぎ、 十何時間も汽車に揺られてようやく着いた田舎町
当時は1両編成の汽車が通っていて、少しは賑わいを見せていたけれど、 今はJRになってから廃線になり、すっかり寂れたという田舎町
夜になると真っ暗闇になってしまうから、 池の辺や川辺を飛び交うホタルが見事だったっけ。
数軒しかない店で買った花火を従兄弟と興じて、楽しかった事を覚えている。 今と違って単純な花火でしかなかったけれど、それはそれで面白かった。
帰りも行きと同じように汽車を乗り継ぎ帰途についたのだけれど、 途中の旭川で、窓越しに叔父から手渡された縫いぐるみ。 眠っているポーズの、ベレー帽を被り、 チロっと舌を出してた犬の縫いぐるみ。 しばらくの間、何処へ行くにも一緒だったっけ・・・
もう、ずうっとずっと遠い昔の 夏の思い出。
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