Onry Me
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本日「人体の不思議展」という展覧会を見に行ってまいりました。
この展覧会、どのような内容なのかと申しますと、 「人体の不思議展」という名の通り、数多くの 人体の標本(全て本物)が展示されてるんですが これがとにかく衝撃的な展示内容の数々で時が経つのも 忘れて魅入り、あまりの衝撃に言葉を失いました。
とりあえず詳しくはこちらをご覧下さい。
正直な話、見ていて気持ち悪いとか怖いとか そういった感情は微塵も感じられませんでした。 それどころか物凄く神聖な感覚と言うか 人体の神秘みたいなものを強く実感いたしました。
人体とはどのようにして出来ているのか? 筋肉組織の状態、血管や神経の状態、内臓、骨・・・ それらを細部まで事細かに知ることが出来ます。
以下は「人体の不思議展の主旨」の一節です。
*********************************************************** 人体標本を通じて「人間とは」「命とは」「からだとは」「健康とは」 を来場者に実感していただき、その人体標本が「自分自身である」との 共感を得ることを、本展覧会の主旨とします。 ***********************************************************
上記の主旨のとおり様々なことを考えさせられる展示内容でした。 私は今回、この展覧会を見て、心から今こうして生きてることって 本当に素晴らしいことなんだなって素直にそう思えました。
最近はすぐにキレて人を平気で傷つけたり殺したりする若者や 自分の命を自らの手で絶とうとする人達が数多くいますが、 そういう人たちに是非とも見ていただきたいです。 きっと「生きてることの素晴らしさ」 そういったものを実感出来ることと思います。
・・・ただ、見てる人の中には「気持ち悪い」とか「吐き気がする」 などと言って笑いながら見てる人も数多くいました。 私自身は正直な話、そういった発言を側で聞いていて残念に思ったし そういうことは口に出して言うべきことではないんではないか? って思いました。
ここで展示されている多くの人体標本は、全て生前からの 本人の意志によるものなんだそうなんですね。 言い換えれば、ある意味彼らは医学の発展のために 自己を犠牲にした人たちなんです。 土に返る事も無く・・・、灰になることも無く・・・ 半永久的に、ずっと標本として変わり果てた姿をさらすという 行為っていうのは生半可な気持ちでは出来ないし医学の発展の 為に我が身を捧げるという、その行為はとても尊いもの なのではないでしょうか? それを「気持ち悪い」っていう一言で片付けるのは余りにも 無神経すぎるし医学の発展の為に、その身を捧げた献体者の 方々に失礼だと思うのです。
筋肉の躍動感を出す為に中には弓矢を引く格好をしていたり、 ユーモラスな格好をしている標本も多数ありますが、 それらは全て、見る人に筋肉の動きや形を、より分かりやすく しているだけなので笑わないで見て欲しいなって思います。
とにもかくにも是非とも一度、機会があったら見にいってみて下さい。 普段知ることの出来ない私たち体の中の一端を垣間見る事で、 生きてる事の素晴らしさを実感出来る事と思います。
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