Onry Me
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2002年09月03日(火) 今はもう動かないその時計

平井堅が歌う「大きな古時計」が
オリコンで一位になったそうです。
(お〜きなノッポの古時計
おじい〜さんの〜時計♪って例の有名な歌です)

平井堅の歌う「大きな古時計」を聞いたら
予想以上に凄く良かった。

この歌って私は子供の頃からなんか好きだった。
(よく聞くと、とてつもなく
 寂しい詩なんですけどね(笑))

そう言えば我が家でも、こないだ長年
使っていた古時計が壊れてしまいました。

・・・この時計。
うちの母が祖父にもらったらしいんだけど、
私が生まれる以前どころか相当に古いものらしい。
古時計の推定年齢40〜45歳位?)

子供の頃はゼンマイ仕掛けの
この時計のネジを巻くのが無性に好きだった。

今にも止まりそうな時計を見ると、椅子に
乗って背伸びして壁の高い位置に掛けてある
その時計が止まらないようにと必死にネジを
巻いていた。

「チックタック、チックタック・・・」

ネジを巻くと、時計の元気な音が復活する。
子供の頃は、その時計の音を聞くと何故だか
不思議と安心できた。

今の家に引っ越した後も、我が家では
その時計を使い続けた。
新築の部屋には似合わない古時計だったけど、
その時計は相変わらず元気に和室で時を刻み続けてた。

この時計をくれた祖父が亡くなった後も、
この時計を大切に使っていた父が亡くなった
後も、ずっとずっと我が家の時を刻み続けてた。

その時計が先日、遂に動かなくなった。
ネジを巻こうが叩いてみようが
ウンともスンとも言わなくなった。

どうやら時計にも
寿命というものがあるらしい。

翌日、母はその時計を外して
別の時計に付け替えていた。

畳の上に無造作に立てかけられていた
その古時計を見ていたら、なんだか
無性に寂しくなった。

私が生まれるよりもずっと前からあった古時計。
我が家の歴史をずっと見守ってきた古時計。

・・・でも、今はもう動かない
その時計。




捨てるのは、どうにも忍びないので
しばらくの間は物置に入れて取って
置こうと思う。








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