Onry Me
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2001年05月30日(水) 「ちらり〜鼻から牛乳♪」と共に散った私の初恋(涙)


突然ですが・・・

私の初恋は幼稚園の時でした。

彼女はさくらちゃんという名前でした。

とても髪が長く色白で名前のごとく
桜のように可憐で本当にかわいらしい
女の子でした。

実は彼女と私は同じ団地に住んでおり、
幼稚園から中学校までずっと一緒の学校
に通っていたのです。

そんな彼女と最初に一緒のクラスに
なったのは幼稚園の時でした。

当時の私は彼女のことを一目見て
ソッコーで好きになってしまいました。
(幼稚園児でも恋ってするもんなんですね〜(笑))

しかし、いくら好きという気持ちが
あってもそこは幼稚園児。

私は自分の気持ちを伝える手段が解らず、
彼女に対してイタズラやチョッカイを
出すなどしてイジメていただけでした。

その後、幼稚園を卒業した私は小学校の
3年と4年の時に、再び彼女と同じクラス
になる事が出来ました。

しかし、同じクラスになっても今度は好きという
気持ちが強すぎて彼女の前に行くとあがってしまい
まともに喋れなくなってしまうのです。
そんなこともあって、3年の時は私は彼女と
ほとんど喋れなかった記憶があります。

そんなナイーブな?私も四年生になり、二学期の
席替えでついに彼女と同じ班になる事が出来たのです。

何処の学校でも同じだと思いますが大体、
自分の席の前後左右の6人くらいが一つの
班を作り、その班のみんなで掃除当番や
給食当番をやるのですが、彼女は私の斜め
後ろの席に座っており私と同じ班でした。

私は嬉しさを堪えながら、

「え〜お前らと一緒の班かよ〜」

などと、さくらちゃんを含め、同じ班の女子に
憎まれ口をたたいたりしていました。

でも内心は心臓がドキドキしており、その晩は
興奮しすぎて鼻血を流したのを覚えています(笑)

勉強が何よりも嫌いだった私は、この当時
学校の楽しみと言ったら

「友達と遊ぶ事」

「給食」

「さくらちゃんに会う事」

だけでした。

しかし、せっかく一緒の班になったにも関わらず
相変わらず私は彼女を前にすると緊張してしま
い、ほとんど口を利くことが出来ませんでした。

それでも私は彼女と同じ班だというそれだけで
とても幸せな気分になれたのです。

一緒にゴミ捨てに行ったり、給食当番をしたりと
そんな他愛もない事だけだったんですけどね(笑)

そして、なんといっても楽しみだったのが
給食の時間でした。
給食は、同じ班の人同士が席を向かい合わせて
食べるので私は斜め前に彼女を見ながら、
いつも美味しい給食を食べる事が出来ました。

しかし、この給食のせいで私は彼女に
嫌われてしまうことになったのです。

当時、男子の間では、給食の時間に牛乳を
飲んでいる人を笑わせて吹き出させて面白
がるというバカな遊びが流行っていました。

いわゆる、

♪〜ちらり〜
鼻から牛乳〜♪


って奴です(笑)

当然お調子物の私も「ちらり〜鼻から牛乳」に
よく参加してたのですが、さくらちゃんと同じ
班になってからは、そんなガキみたいなバカな事
やってられるかって意識がありやっていませんでした。

・・・・・結論から言うと
これがいけなかった。

丁度、私が牛乳を飲んでいた時にお調子者の
男子が私の所に来て私を笑わせようと面白い
顔をしたのです。

普段の私ならその程度の顔ではそうそう、
笑う事はなかったんだけど、この時は長い
事ブランクがあった為、思わず吹き出して
しまったのです。

「ブッブ〜〜〜〜〜〜〜!!!」

さくらちゃんの前では吹き出してはいけない!

そう思った私は、とっさに口を手で塞ぎ吹き出すのを
堪えていたんだけど、それが逆に良くなかった・・・。

逃げ場を失った牛乳はまず最初に私の鼻から飛び出し
次いで口からと、二箇所から一気に吹き出したのです。

私の鼻と口から吹き出した牛乳は私の給食を
飛び越え向かい側の女の子の所まで、水鉄砲
の如く勢い良く吹き出していました。

その直後、さくらちゃんを始め同じ班の女子の
悲鳴が教室中に響き渡っていました。

「ガーーーーーーーーーーーン!!」

私は顔面蒼白になりながら、どうしていいか解らず
とりあえず洗面所へと駆け込みました。
そして鏡を見た私は思わず泣いてしまいました。

鼻からは、牛乳のみならず

青々とした
鼻水も一緒に
垂れていたのです。



・・・それはまるで、
牛乳の白い色と鼻水の
青色が交じり合い、
クリームソーダに溶け出した
アイスのような鮮やかな色を
していました。


私の初恋の全ては、この日に終わりました。

その後は中学を卒業するまで彼女と一緒の
クラスになることはありませんでした。

彼女は中学生になっても学校の男子に
人気がありました。

私は中学三年の時に、友達から同じ団地に
住んでんだから彼女を紹介してほしいと
頼まれたことがありました。

しかし、この頃の私はすでに彼女と長いこと
別々のクラスだった為、学校ですれ違っても
挨拶をする事すらありませんでした。
唯一、彼女との接点があるとするならば、
防災訓練の時に同じ地区という事で家まで
一緒に集団下校するぐらいでした。

私は紹介してくれと頼んできたその彼に
「しらね〜よ!そんな事自分で言えばいいだろ!」
と腹立たしそうに言ってしまいました。

彼は学校で、とても人気がありジャニーズ系の
顔をしていました。
もし彼女が彼とつき合ったら・・・
そう考えると無性に腹が立ちました。
かっこいい彼に対し劣等感を持っていた、
私のせめてもの抵抗だったのかも知れません。
その後、彼が彼女に告白したかどうかは知りません。

中学を卒業して早13年。
私は前の団地から杉並の今の家に引っ越した為、
偶然町で彼女を見かけるといった事すらなくな
りました。

また、同窓会なども一切、行った事がないので
彼女が今、どこで何をしているのかを私は知る
芳もありません。

案外、もう結婚して子供がいたりするのかも?

でも私は、今後もし中学の同窓会があっても
絶対行かないと思います。

だって、あの可愛かった彼女が別人みたいに
なってたら嫌じゃない?(笑)

よく学生時代、可愛くなかった子が
めちゃくちゃ可愛くなってるって事が
あるけど、その逆もまたしかり。

・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ!?

まさか、君があのさくらちゃん?
みたいな事になったら嫌じゃない?(笑)

だから私は初恋は初恋として心の中に
留めておくのが一番だと思うんですよね。

青春時代の良き思い出でした。(笑)


パンチョ |MAIL

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