毎日毎日、自分が東京にどんどん埋没していく気がします。 自分の存在が消えていくような。 思春期の頃に強く自分の中に目覚めたはずの自我が、今は見る影もなく・・・ という感じ。
前はもっと自分をしっかり持っていたような気がするのに、 自分が何者なのか、何であるかさえよくわかりません。
*** 今住んでいる場所に、どうも愛着がわきません。 まだ住んで5ヶ月くらいなので当然といえば当然。 でもこれから先わくとも思えません。
どうもこの付近には風情が感じられないのです。 やはり田舎育ちの性質が体の奥に潜んでいるらしくて、 遠くに見えるきれいな山や、たくさんの緑が見えないと、ダメみたいです。 この前実家に帰って、もうここは自分の居場所ではないし、 自分の居場所だった頃とは全然違うとは感じても、 やっぱりここは落ち着くなぁと再認識したのです。
きれいな山のかわりにきれいな夜景が見られれば、 それはそれで代替物になってくれて、まだ良かったかもしれません。 それも望めそうにないし。
贅沢だとはわかっていても、息がつまることに変わりはなし。 光のまったくささない部屋で、毎日鬱々とするのでした。
*** 昨日は終戦記念日でした。 一緒に住んでいた祖父母は亡くなってしまったので、 戦争を経験した人の話を身近に聞くことはできません。 祖父の軍隊での辛い話や、ちょっとした笑い話、 祖母の戦争中の食糧難の話を思い出します。 話を聞いたときはそれほど思いませんでしたが、 戦争を実際に経験した人の話をその人から聞くということは、 実はとても大事なことだったのではないかと思います。 私自身は特に戦争に対する主義を持ってはいませんが、 戦争が人々にもたらした事実を知っておくことは、 今後の戦争の是非を考える際に重要なのではないかと思いました。
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