先日、スポーツカーを運転していた時のことです。 その日の服装は、スポーツカーには似使わぬジャンバースカートでした。 渋滞している国道で、突然、脇から『とまれ』と書かれた大きな赤い旗を持った男性が走ってきたのです。
えっ? 私のこと?
と思いながら、左に寄り、車を止めると、走ってきた男性は、「シートベルトね。」と言うのです。 ようやく、何が起こっているのか理解しました。 その男性は、警察官だったのです。
その日、なんとなく元気のなかった私は、動揺することもなく、立派になったお腹を擦りながら、言い放ちました。
きゃさりん 「あのぉ・・・妊娠してるんですけど・・・」
警察官 「母子手帳持ってますか?」
きゃさりん 一旦助手席のバックを見つめ、「あぁ・・今日は持ってないです。」
すると、警察官は、少し離れ、何やらトランシーバーで誰かとお話しを始めました。 そして、また私に近づいて来ると、
警察官 「何ヶ月ですか?」
と問います。
きゃさりん 「5カ月です。」
警察官は、また少し離れ、トランシーバーで話し出しました。 そして、また戻ってきた彼は、 「これからは、母子手帳を持っていてくださいね。」 と言うと、私を解放してくださいました。
私のゴールド免許は、私のこのお腹の脂肪に守られたのでありました。
それと引き換えに、私は何か大きなものを失ったのでありましょう・・・
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