堕天使のつぶやき
堕天使でも人生楽しめる

2004年12月20日(月) 失ったもの

先日、スポーツカーを運転していた時のことです。
その日の服装は、スポーツカーには似使わぬジャンバースカートでした。
渋滞している国道で、突然、脇から『とまれ』と書かれた大きな赤い旗を持った男性が走ってきたのです。

えっ? 私のこと?

と思いながら、左に寄り、車を止めると、走ってきた男性は、「シートベルトね。」と言うのです。
ようやく、何が起こっているのか理解しました。
その男性は、警察官だったのです。

その日、なんとなく元気のなかった私は、動揺することもなく、立派になったお腹を擦りながら、言い放ちました。

きゃさりん 「あのぉ・・・妊娠してるんですけど・・・」

警察官 「母子手帳持ってますか?」

きゃさりん 一旦助手席のバックを見つめ、「あぁ・・今日は持ってないです。」


すると、警察官は、少し離れ、何やらトランシーバーで誰かとお話しを始めました。
そして、また私に近づいて来ると、

警察官 「何ヶ月ですか?」

と問います。

きゃさりん 「5カ月です。」

警察官は、また少し離れ、トランシーバーで話し出しました。
そして、また戻ってきた彼は、
「これからは、母子手帳を持っていてくださいね。」
と言うと、私を解放してくださいました。

私のゴールド免許は、私のこのお腹の脂肪に守られたのでありました。

それと引き換えに、私は何か大きなものを失ったのでありましょう・・・



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