野暮用で、朝っぱらから実家に電話する。 野暮用を伝えた後、 叔父が、正月を越せないかもしれない。 と聞かされる。
凹む。
この叔父、私の母の妹の旦那さんなので、血の繋がりはないのだけど、一番密に付き合いをしていた親戚で、とても他人とは思えない。(他人じゃないケド) 5年ほど前に、癌で胃を全摘しており、脾臓も無いわ、膵臓も一部無いわ、肝臓も一部摘出したわ(肝臓は普通、摘出しても再生されるが)。 とにかく、それでも元気だった。 本人は癌とは知らない。 しかし、この人、大酒飲み。 こんな身体でも、ガンガン酒を飲みまくっていた。 「俺は酒が飲めんのやったら死んだ方がマシだ。あはははは。」 と言っていた。 この人に何を言っても無駄。 「そうそう。酒が飲めんなったら、おっちゃんは死ぬわい。ぎゃはははは。」 「酒で身体ん中消毒しよんやろ。ぎゃはははは。」 と、私たちも毒づいていた。 家族も分かっていた。
癌だと告知していたら、叔父は酒を止めていただろうか? 煙草は5年前の手術の時から止めている。 けど、叔父から酒を取り上げたら、どうなっていただろう? いや、もうそんなこと考えても仕方ないのだけど。 家族も周りも、叔父から酒を無理矢理にでも取り上げなかったのは、それなりに考えてのコト。
それにしても、早すぎる。 50代前半。 つい先日娘が結婚したばかりだ。 久し振りに会って、また痩せたな・・・ とは感じていた。 長生きは出来んやろな。と誰もが感じていた。 20歳の息子が結婚するまでは無理かもしれないと感じていた。 それでも早すぎる。
父と祖父を亡くしている私だが、二人とも突然の死だったので、“死”を告知された経験がない。 時間が経つにつれ、どんどん凹む。 どうしよう。 何をしてあげられるのか。 何をしてあげればいいのか。 何もしてあげられることはないのか。 サッパリだ・・・
余命一ヶ月。
命の期限が決められているということは、どういうことなんだろう。
暗い内容ですみません。
看護婦だろ! なんて言わないで下さい。
|