堕天使のつぶやき
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2001年11月26日(月) 叔父の余命

野暮用で、朝っぱらから実家に電話する。
野暮用を伝えた後、
叔父が、正月を越せないかもしれない。
と聞かされる。

凹む。


この叔父、私の母の妹の旦那さんなので、血の繋がりはないのだけど、一番密に付き合いをしていた親戚で、とても他人とは思えない。(他人じゃないケド)
5年ほど前に、癌で胃を全摘しており、脾臓も無いわ、膵臓も一部無いわ、肝臓も一部摘出したわ(肝臓は普通、摘出しても再生されるが)。
とにかく、それでも元気だった。
本人は癌とは知らない。
しかし、この人、大酒飲み。
こんな身体でも、ガンガン酒を飲みまくっていた。
「俺は酒が飲めんのやったら死んだ方がマシだ。あはははは。」
と言っていた。
この人に何を言っても無駄。
「そうそう。酒が飲めんなったら、おっちゃんは死ぬわい。ぎゃはははは。」
「酒で身体ん中消毒しよんやろ。ぎゃはははは。」
と、私たちも毒づいていた。
家族も分かっていた。

癌だと告知していたら、叔父は酒を止めていただろうか?
煙草は5年前の手術の時から止めている。
けど、叔父から酒を取り上げたら、どうなっていただろう?
いや、もうそんなこと考えても仕方ないのだけど。
家族も周りも、叔父から酒を無理矢理にでも取り上げなかったのは、それなりに考えてのコト。

それにしても、早すぎる。
50代前半。
つい先日娘が結婚したばかりだ。
久し振りに会って、また痩せたな・・・
とは感じていた。
長生きは出来んやろな。と誰もが感じていた。
20歳の息子が結婚するまでは無理かもしれないと感じていた。
それでも早すぎる。

父と祖父を亡くしている私だが、二人とも突然の死だったので、“死”を告知された経験がない。
時間が経つにつれ、どんどん凹む。
どうしよう。
何をしてあげられるのか。
何をしてあげればいいのか。
何もしてあげられることはないのか。
サッパリだ・・・

余命一ヶ月。

命の期限が決められているということは、どういうことなんだろう。


暗い内容ですみません。



看護婦だろ!
なんて言わないで下さい。


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