堕天使のつぶやき
堕天使でも人生楽しめる

2001年07月04日(水) 嗚呼、人生わびさび

うちの患者さんは、一生週に3回病院に通ってこなきゃいけないワケで、看護婦も勤務移動になるか退職しない限り付き合っていかなければならないワケで。
家庭の事情やらなんやら、かなり深いトコまで知ってたりします。
コレを看護に反映しなきゃいけないのですが、なかなか難しいもんです。

申し送りで、前回の透析の時、Yさんが動悸、不整脈、情緒不安定・・・などがあったと言われる。どうもYさんが育てている孫が学校に行かないと悩んでいることが原因らしい・・・ということも。
小学6年生の孫はYさんの娘の息子。赤ん坊の頃に母は出ていき、Yさんに育てられ、病院にも連れてきていたそうだ。透析中は看護婦がミルクを飲ませ、大きくなるにつれ勉強も教えていたらしい。
Yさんの苦労は大変なものだったんだろう。その苦労は今も続いている。
「あんまり考えちゃダメよ」と言う声をかける人もいるが(もちろんコレは善意であり私たちは、とにかく無事に透析が出来ることが一番である)私は暇を見つけてはYさんと話した。
私なんかが聞いて解決出来るような問題でもないし、なんの力になってあげることも出来ない。だけど、「考えるな」と言ってもきっと無理なことだろうし、祖父母に育てられた私の気持ちが何かの参考になるかもしれない。結局、患者さんはYさんだけではないし、限られた時間で他の患者さんもみながらゆっくり話すコトなど出来ず、何の役にも立ってはいないでしょう。個人的にじっくりと話してみたい気はするけど、そこまでは出来ない。
とにかく、今日の4時間の透析が何事もなく終わって良かった。
Yさんの人生、祖母を見ているようで辛い。
祖母に電話くらいしてあげなきゃ・・・と思いつつ、思いつつ、思いつつ・・・・・・・・・。
あっと言う間に夜は更けてゆく・・・・・・・。。。



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