※邦人女性殺害について 追記 - 2016年02月13日(土) ※ トリニダードでの日本人女性殺害について 追記 昨日の日記を読み返して、これだけでは「トリニダードは危険だから気をつけろ」という意味ともとれるなぁと思いましたので、少し書き足しておきます。 昨日のテキストはニュースを見てすぐ二時間ほどでまとめました。やはりその間にネット上につまらない書き込みがありました。 「危険な国にいく無知な人」 「トリニダードは危険なダメな国」 (そのままコピペできないような汚い言葉だったので、少し変えています) 事情を知らない方の無責任な発言は無視すればいいとは思います。でもやはり、まちがって印象つけられてしまうのは、悲しいです。 1.「危険な国にいく無知な人」について 昨日の日記で説明しましたが、長木谷さんは現地のことも充分に理解していた方だったと思われます。無知でもむちゃでもなかったように思います。この点は昨日の説明で充分かと思います。 2.「トリニダードは危険なダメな国」について トリニダード=トバゴはイギリス連邦(カナダ、オーストラリアなど53ヵ国)の一員で、カリブ海唯一の石油産出国です。カリブ諸国では突出して経済水準が高く、義務教育があり、識字率も大変高い。ジャマイカ、バルバドスなどカリブ諸国で作られる経済共同体CARICOMのリーダー的存在です。日本に比べれば確かに危険な国ですが、どちらかというと世界の中で日本だけが突出して安全なのだというが、世界を見るには安定した考え方だと思います。 外務省の渡航情報ではトリニダード=トバゴは危険度1「充分に注意して渡航してください」です。特に危険なレベル2「不要不急な渡航はやめてください」ではありません。 合衆国はレベル0ですが、夜、ブルックリンやブロンクスを歩けますか?日本はさらに安全な国ですが、それでも僕は西成を歩くときはやはり緊張します。危険度というのは、時間と場所によってかなり変化します。誰と一緒にいるか、車か徒歩か。どんな格好をしているか。いろんな要素が絡んできます。 そういうことを理解していたであろう方が、今回お亡くなりになって発見されるという最悪のケースだった、ということが私の言いたかったことです。「トリニダードに行く人は注意してね」という単純な話ではありません。もちろん海外旅行者は注意しています。それでもこうなることがある。アメリカでもカナダでもありえる。 日本でも誘拐、監禁、殺人などのニュースが後を絶ちません。あなたの町で、隣の町で、数年前におこった忘れられない痛ましい事件があるのではありませんか。人口比率で言えば、日本の犯罪発生件数は少ないといえるでしょう。比べてトリニダードの犯罪率は高い。だがそれは確率の問題です。顔の広い方はいつかの事件の被害者の方が知り合いにおられるでしょうし、たくさんの人がトリニダードに行けば災難にあう人も出てくる、ということです。 知識も経験もあり、充分に気をつけていても、火の粉を払えないことがある。仕方がない、という一言ですまされないけど、そんなこともあるんです。納得なんてできませんが、あるんです。それを知っておかなくてはいけない。 若い未来ある方がなくなられたのは、やりきれないです。 -
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