すごいよ「すごいよ!! マサルさん」 - 2001年08月04日(土) 今日はマンガの話。いつになったら、スティールパンの話が書けるのやら、読めるのやら。 友人から「よりぬきっぽい すごいよ!! マサルさん」を借りた。略さないで言うと「よりぬきっぽいセクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさん激やせ!セクシーコマンドー大会編」と「よりぬきっぽいセクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさん地獄校長編」を借りた。長い!! 友達100人を目指す高校生、藤山起目粒(ふじやま おこめつぶ)が、わかめ高校に転校してきたところから、物語は始まる。ギャグマンガである。 ぼくは「マカロニほうれん荘」で育ったと言っても過言ではない。一度、全巻揃えたけど「もう卒業しよう」と決意して、捨ててしまった。今また欲しくなって買い集めている。ストーリー性はほとんどなく、ギャグとリズム感だけで持っていってた鴨川つばめの秀作だ。「マカロニ」はぼけがあると必ずつっこまれるのに対して、「マサルさん」のおおきな違いは、ぼけっぱなしが、随所にちりばめられていることだろう。逆に言うと全部つっこんでいたらうるさいぐらい、つっこみどころ満載だ。これは関西人にはたまらない。ついつい「おいおい、そんなおいしい所ながすなよ」とかぶせてつっこみたくなる。 初めてこのマンガを見たのは深夜のテレビだった。10分か15分の短いのを2、3編まとめて放映していた。主題歌はペニシリン。一生懸命歌ってるんだけど、僕は恥ずかしくてなかなか聞きづらい人たち。そのペニシリンをあざ笑うかのように、オープニングのアニメーションは「とっても普通」(違和感ありあり)の作り。それを見てしまった時の衝撃はなかなかのものだった。いわく、「勇気あるなぁ、よくここまで人を小馬鹿にできるもんだ」と「ペニシリン、よくこんな仕事受けたなぁ、笑われに出てきてるようなもんじゃん」の二つの勇気に感動したのだ。 友人はまずビデオを見せてくれた。ビデオが出ていること自体驚いた。最初に動画で見たせいか、ビデオのテンポが良いせいか、マンガよりアニメの方がおもしろいかもしれない。全てに諦めきったような「さむさ」が満喫できる。 友人曰く「ほりけんのようなわらい」だそうだ。言い得て妙。解決しまくってハッピーエンドというアメリカ映画のようなストーリーが好きな人には、対局にある作品だろう。読者のカタルシスなど、作者の意中にはまったくない。 機会があったら見てみるも良し。それで立腹されてもそれはそれ。評価が別れるのは当然。 より抜きでは手ぬるい。ちゃんと単行本を買おうと決意する鍋男であった。 -
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