鍋をたたく...鍋男

 

 

CD Down the road - 2001年06月07日(木)

CD REVIEW
01934 10139-2 Down the road /Andy Narell
1992 Windham Hill Records
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1992年のアルバムだが、このアルバムを最初に聞いたのは1993年だった。あら?書き出しが前と似てるわね。

1993の旅行で、居候先のお宅でくつろいでいるときだった。向こうでもMTVの様な番組があって、リビングでTVがつけっぱなしになっていた。パンの音が流れてきて、僕はリビングに飛んでいった。
ラテンフュージョンっぽい、めちゃめちゃ軽い音に、さりげないぐらい軽い音色のパンがメロディーをとっている。「トリニダードにもこんなプレイヤーがいるとは」とびっくりした。(これがアメリカ人だとわかったのは、後での話。トリニダードの番組だからトリニダードの人なんだと思ってた)
確かにスティールバンドのサウンドはすごい。静かな曲もかっこいい。しかし僕が日本でイメージしていたのは、こういう音だった。「さきにやられた」正直そう思った。「私が思いつくぐらいだから、先に発想してやってる人がいてもおかしくないよ」とも思った。くやしい、誰だこいつ。一瞬しか出なかったクレジットは読み損ねてしまった。

そのまま2週間ほどたっただろうか。もう帰る日までカウントダウンをしはじめたころ、Pan Ramajayというコンテストを見に行った。これについても、詳しくは別の機会に書くとします。
PAを入れた(生音ではなくてアンプを通して音を出している) 状態で、各バンドが演奏をしていく。途中の休憩になったときだったか、先日TVでかかっていたあの曲がかかった。
思わずミキサーさんの所まで行って、「この曲は誰の?」「アルバムジャケットを見せて」と身ぶり手振りを交えて、情報を引っぱり出した。(この当時の私はほとんど英語がしゃべれず、なれた人のアクセントじゃないと聞き取れない、なれた人でないと私の英語はわかってもらえない、という状態だった。)
「out of the blue」CDの一曲目に入っている曲だった。

その後、トリニダードのCDショップでは、彼のアルバムは見つからず、「ウィンダムヒルなら、日本でも手にはいるだろう」という事で、トリニダードオリジナルの音源を主に買って、帰ってきてしまった。案の定、Andyのアルバムを日本で探すのに、そんなに手間はかからなかった。

この人にはJeff Narellという弟がおり、彼とはウェストバージニア大学で会っている。トリニダードやリズム、パンに対する考え方や態度が、私と似ていて、好感をもったのを憶えている。兄弟でも音のもっていき方が全然違うので聞き比べるとおもしろい。

このCDは今、ジャケットとケースしか持っていない。中身を2年ほど前から紛失してしまっている。私の知り合いの中で「CDだけうちにあるよ、なべおとこに昔借りた奴」という人がいたらぜひ連絡して欲しい。最近古いウィンダムヒルというのが、なかなか店に置いてないんです。


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