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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2011年01月05日(水) fixed mindset と growth mindset 受験勉強を例に取ります。
頭の良い人は人は良い高校・大学に合格し、そうでない人はそれなりの所に合格する。
では、ある人が一生懸命勉強して、目標より1ランク、2ランク上の高校に合格したとします。その場合、その人は勉強の努力によって賢くなったのでしょうか?
「知能は人の土台をなすもので変えることはできない。新しいものごとを覚えることはできるが、賢さを変えることはできない」
そう考える人たちがいます。アメリカの心理学者キャロル・ドウェックは、こういう人たちを固定思考(fixed mindset)と呼びました。こう考える人たちは、失敗を避け、知的に見えるように振る舞うことで、スマートな自分を誇示しようとします。
この人たちは自分に対する否定的評価を恐れます。例えば失敗を隠そうとします。マイナスの評価は大きく自尊感情を傷つけてしまい、その評価を覆すのは容易ではないからです。また、自分より劣った者と比較して優位感を保ちます。人の間違いを指摘することを、自分の優秀の証と捉えるからです。
一方、努力によって賢さを伸ばせる(知能は変えられる)と考える人たちを成長思考(growth mindset)と呼びます。努力によって成長し続けられると考える人にとって、人生とは成長そのものです。失敗によって自分の価値が決まることはないので、失敗を恐れないし、それほど恥じることもありません。
参考リンク:自分の能力を固定的に考える人と成長し続けると考える人
http://d.hatena.ne.jp/himazublog/20060318/1142697735
僕はネットで雑記を書いているわけですが、当然完ぺきな人間ではないので雑記や掲示板では間違ったことも書いてしまいます。親切にその間違いを指摘してくれる人もいます。それは大変ありがたいことです。
中には間違いを指摘したのに、僕が思ったほど凹まないのを意外に思う人もいるようです。おそらくその人は fixed mindset の人で、皆の前で間違いを指摘されて落ち込んだ経験があり、僕が同じ反応を示さないことが気に入らないのでしょう。
その種の失敗を恐れていていて雑記は書けません。間違いを指摘されたから僕の価値が減じてしまうわけでもありません。逆に僕がより賢くしてもらえたのですから。つまり僕は growth mindset の人だと言いたいわけです。(だからといって、掲示板で自閉圏の固着に付き合いたいとは思いませんけど)。
では、この二つのタイプのどちらが12ステップに向いているでしょうか?
それは growth mindset の人ではないかと思います。fixed mindset の人は、あえて自分の欠点(つまり失敗)を探す表形式の棚卸しには心理的抵抗を示すからです。
ドウェック先生の話に戻します。この二つの違いは、人格の根本を成すものですが、あくまで考え方に過ぎないので変えることができます。スポンシーが fixed mindset を持っているようなら、growth mindset に変わるように導くことが必要なのでしょう。そのためのヒントは上のリンク、ドウェック先生の話の中にあります。
参考キーワード:実体理論、拡大理論
fixed mindset の人は自分より劣った者との比較を好みます。それは逆に自分より優れた人との比較を恐れ、回避することでもあります。「スポンサーとスポンシーは平等だ」と強調する人は、この fixed mindset のタイプなのでしょう。
そりゃもちろん、スポンサーだろうがスポンシーだろうが、人として平等なのは当然です。でも、それを言ったら教師と生徒も、医者と患者も、人としては平等です。でも、生徒は先生の、患者は医者に従わなければ勉強も治療も成りません。
「スポンシーってのはスポンサーのドレイだよ。反抗は許さん」と言い切っちゃう人もいます。こういう人が嫌われるかというと逆で、スポンサーとして大人気だったりします。人として平等だけれど、スポンシーはスポンサーの指示に従ってくれないとスポンサーシップにならないのであります。
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