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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2010年03月05日(金) ボーダーの人は本当にアル中か? あまり真面目な話ではないので、話半分に聞いてください。
パーソナリティ障害(人格障害)の一つに、境界性パーソナリティ障害(BPD)というのがあります。いわゆる「ボーダー」の人たちです。これは女性に多い。
BPDにはアルコールを含む薬物乱用が多いことが知られており、治療中のBPDの5割〜7割に薬物乱用があるそうです(アメリカの話)。では、アルコール薬物依存の人にボーダーは多いのか? 調査によって、また薬物によっても幅があるのですが、1割〜4割ぐらいです。ただ、対象を女性に限ればもっと割合は増えるかもしれません。BPDと薬物乱用が合併すると、より深刻なことになり、反社会性行動や自殺企図が増えるデータがあります。
ボーダーの女性アル中は、ネットにもAAにもいます。ただ、僕が知っている人はサンプル数としてはそう多くはありません。その多くないサンプルから僕が感じていることは、
この人たち本当にアル中かなぁ?
ということです。
彼女たちの飲んでいた頃の話は、結構すさまじいものです。・・・けれど、やめる気になったときは、結構スッパリ酒をやめています。やめる気になるまでは大変なのですが、その気になりさえすれば(BPDのないアル中さんに比べれば)結構簡単にやめてる感じがするんですよね。
もちろん彼女たちの飲酒時の状況を、DSM-IVでもIDC-10でも操作的な診断基準に当てはめれば、ちゃんと「アルコール依存症」っていう診断になるのでしょう。ただし操作的診断基準の問題については、素人の僕がここで改めて書くまでもありません。
彼女たちの飲酒は、どんなにすさまじかろうと、詰まるところボーダーの症状に過ぎないのじゃないか?
という印象です。
だからってBPDのアル中さんを別扱いする必要があるかどうかは判りません。ただ、女性のAAメンバーがスポンサーを選ぶときは、そのことを考えた方がいいような気がするのです。
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