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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年06月04日(木) 憲法記念日に考えた(がひと月経過した) 夜食/CCレモン・バナナ
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憲法記念日はずいぶん過ぎてしまいましたが、天皇制というものついて少し考えてみます。
世界には、君主(国王や皇帝)がいる君主制の国と、それがいない共和制の国があります。
君主制の国の場合には、行政府の長の名前は通常「首相」です。たいていは議院内閣制で、首相は議員が選びます。国民が直接選挙する「大統領」のような存在はありません。
21世紀の現在、国を統治する権限のある君主はまれで、たいていは儀礼上の君主にすぎません。権限があっても滅多にそれを使わないので形骸化するのが普通です。歳費(お財布)を議会に握られているので、言うことを聞かざるを得ないのです。とはいえ、国政が混乱したときには、口を挟むこともあります。
君主制には国を統合する機能があるようで、スペインやカンボジアのようにいったん廃止した王制を復古した例もあります。
(共産主義・社会主義の国は別として)共和制の国の場合には、大統領と首相の両方がいます。アメリカは大統領しかいない変な国ですけど、これは例外ですね。
日本のような君主制の国に住んでいると、「首相さえいれば大統領は不要なのでは?」と思えてきます。特に、ドイツ、ギリシャ、イタリア、オーストリアなどの大統領を見れば、君主たちと同じような「儀礼のための存在」になっていますから、政治は首相がいれば十分と思わせます。
しかし上であげた国は、革命や戦争のどさくさで王制帝制を廃止した国ばかり。おそらく、センチメンタルな意味での国の統合のためには、やはり君主はいたほうがいいのでしょう。スペインやカンボジアのように廃王を連れ戻せればよいのでしょうが、それがかなわない場合には、仕方なしに国民の選んだ大統領を据えてガマンしているという感じです。
アメリカやフランスの大統領には強い権限が与えられています。彼らが国民から集める尊敬は、他の国の国王が集める尊敬に似ています。
天皇制がいいかどうかは分かりませんが、その機能をアソー君やらハトヤマ君が担えるかと言ったら、そりゃ無理でしょ、って感じですな。
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