心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年01月26日(月) 神様が見つからない?

朝/コーヒー・トースト・チーズ・ヨーグルト
昼/シャケ幕の内(西友239)
夕/中華そば(幸楽苑304)
夜/シーフードヌードルライト
53.8Kg, 11.0%

朝/コーヒー・トースト・チーズ・ヨーグルト・野菜サラダ・生ハム
昼/サラダ巻弁当(ジャスコ199)

「私たちは、人間を、ある感情を、品物を、金銭を、あるときは自分たち自身を片っ端から崇めてきたのではなかったのか」
「私たちに信仰や愛やものを尊ぶ能力がないのではなく、さまざまなかたちを取ってはいたけれど、私たちも、間違いなく信仰によって生きてきたのだった」
(第4章 p.79)

「神さまが見つからない」という相談?をされることがあります。
何と答えていいやら、なかなか適切な言葉が見つからなかったのですが、最近はこう考えています。

見つからないのは「必要としていないからである」と。
自分でなんとかできる。酒も自分でやめていける。そう思っていれば、「酒を止めてくれる神さま」は要りませんから、探しているつもりでも、実は見つけたくないと思っているので見つからないのでしょう。

酒に対して無力である。つまり、自分はいつ酒を飲んじまうかわからねーキチガイだよ、と認めるステップ1があって、初めて「助けてくれる神さま」が必要になるのです。

では、そこをクリアしても相変わらず見つからなければ、どうすればいいのか。

アメリカ滞在が長かった仲間が、向こうでの経験を話していました。
アメリカではちゃんとステップをやっている人が多いから、やはり皆が神について語る。しかし、ステップをやらないで3年、5年という人も多くいる。こういう人たちも、ステップをやる人に常に囲まれていると、いつの間にか「神さまが酒を止めてくれて、ありがたい」という言葉を使うようになる。巻末の「霊的体験」にあるように、教育的効果が出てくる。

言葉というのは大事であり、使う言葉がその人の考えを決めます。
「ミーティングに通っているおかげで酒が止まっている」「仲間のおかげで酒が止まっている」という言葉を使っていれば、そういう考えになって感謝も芽生えるでしょうが、それ以上にはなりません。

「(仲間と一緒にいるおかげで)、神さまが酒を止めてくれる。ありがたい」と、言葉に出す習慣を身につければ、酒を止めてくれるパワーをもった神さまを好きになって、もっと一緒にいたいと思うようになるでしょう。

僕はお金が好きです。お金には魅力もパワーもありますから、もっとたくさん欲しいと思います。女の人の体も好きですね。魅力がありますから。
そんなふうに、魅力やパワーがあるものを尊ぶ能力は、誰でも持っているのです。神さまにはお酒を止めてくれるパワーがあるし、他にも色々な魅力があります。それを素直に認めれば、神さまが好きになって、もっと一緒に近くにいてほしいと思うようになるでしょう。

そういう能力は、ちゃんと心の奥底に眠っているよ、と第4章には書かれています。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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