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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年02月28日(木) 最初の一回 さすがに月末はちょっと忙しくて、雑記を書いている暇がありませんでした。
さて、ビッグブックを使ったスポンサーシップ。僕はスポンシーと向かい合って、この本を1ページずつ読んでいくことから始めています。
まず最初に「初版に寄せて」を読みます。そこを読めばこの本が、AAの最初の100人が「どのように回復したかを、まさにそれがあったとおりに伝えること」を目的として書かれたことがわかります。
原書の中では文章の一部をイタリックで強調しており、日本語版ではその部分をゴシック体で目立たせています。けれど、なぜか「初版に寄せて」の precisely how we have recovered に対応する部分は明朝体のままです。どうしてなんでしょうね?
それはともかく、これから始まるスポンサーシップでは、この本を基本テキスト(つまり教科書)として、最初の百人と同じやり方でステップに取り組んでいくことをはっきりとさせます。スポンシーを導くのは僕ではなく、この本です。だから、もし僕の言っていることと、この本に書かれていることが矛盾してたなら、ぜひ本のほうを信用して欲しいとも伝えます。
当然そのステップには、「自分なりに理解した神」を求めること、棚卸しの表を書き、性格上の欠点を探し、埋め合わせを実行し、日々の棚卸しと祈りと黙想という作業が含まれます。
スポンシーの選択肢は、最後までやり通すか、途中でやめるかのふたつです。残念ながら僕もまだまだ未経験で、きちんとこなせたスポンシーを持った経験がありませんが、それもこれから解消していくでしょう。
ステップを始めるのは、早ければ早いほど良いと思います。なにぶんスポンシーは苦しんでいるのです。かろうじて酒は止まったものの、またいつ飲み出すか分からないという不安を抱えています。酒を飲まなくても、別の依存対象に手を出してしまうかもしれませんし、それさえ自分に禁じれば死にたくなってしまうかも知れません。だから早くステップをやって、それを解消した方がいいと思います。
もちろん、その前に入院が必要な場合だってあるし、ステップが効いてくる前にまた飲んでしまっては話にならないので、ミーティングに通い続け、仲間の中にいることが最も安全な方法でもあります。
ビッグブックの使い方も人それぞれで、1ページずつ読んでいく面倒な方法は取らず、事前に読んできて話だけする人もいます。最終的にビッグブックの中に書かれた考え方・やり方が、スポンシーの頭の中に移るのであれば、途中どんなやり方でもかまわないと思います。
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