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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年01月11日(金) バイトについて 酒で生活が破綻してしまって、今日食う米にも困っているなら生活保護しかないと思います。僕は、みんなから集めた税金を生活保護費に使うのは、悪くない税金の使い方だと思います。無駄に使われてるとしか思えない税金もたくさんありますからね。
じゃあ、働かなくてもいいかっていうと、できれば働いた方が良いと思います。
それは早く働いて、生活保護費をもらわずに「経済的に自立?」しなさい、と言っているのではありません。
生保を受けながらアルバイトしても、稼いだぶんだけ保護費を減らされるので収入は増えず「アルバイトなんかするだけ損だ」と言われます。こっそりアルバイトして保護費は満額もらうという不正もあるので、アルバイト自体が好ましく思われていないようにも思います。
けれど、依存症以外の病気とか、その他さまざまな理由で働けないのならいざしらず、働ける年齢の人が、毎日アパートで一人ゴロゴロしていて、夕方だけAAミーティングに出かけるっていう生活はどうなんだろう? って思います。
アル中って人間関係の病気ですから、人間関係を減らしていけば、(つまりアパートで一人でいる時間が長ければ)表面上起きる問題も減ってきます。それでなんとなく回復しているような気になってしまうのですが、実は何も変わっていないので、ちょっとしたトラブルが酒への引き金になったりもします。
人間関係のごちゃごちゃを起こす自分を見つめる作業ですから、金にならなくてもアルバイトした方が回復の役に立つと思いますし、ミーティングで人にも自分にも役に立つ話ができます。金が目的じゃなくて、回復のネタです。
ダメならすぐにやめられるのもバイトの良さです。もちろん、仕事があって休職中の人がバイトするのは不正ですからダメです。一日3回のミーティングの人は、仕事なんかまだ早いです。
年金暮らしをしていたAAメンバーが、いきなり働きだしたので理由を尋ねたら「家で一人でいるとどうも良くない」と言っていました。確かに働きだしてから、その人は良い方に変わったというのが皆の評価です。長いソーバーの人ですら、こうなのですから。
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