心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年07月10日(火) AOSMみやげ話 3

場所:
埼玉嵐山の国立女性教育会館(ヌエック)が使われました。オブザーバー費用は2泊6食ぶんで1万2千数百円でした(かな)。会場費用などはゼネラルサービスの会計から出ているので、参加費は取られませんでした。

今回はロシアからの参加がありました。ロシアのウラル山脈から東側はアジアになるので、ロシアAAはAOSMに人を送ることに決めたようです。実際やってきたのは、サハリンのAAグループから英語が少しできる若い人で、結構コミュニケーションにも苦労していましたが、みんな彼を歓迎していました。
モンゴルは今でこそ親日的な国で、AAでもモンゴルと日本はかなり深い関係にあります。しかししばらく前まではソ連の影響下にあり、ロシア語で教育が行われていた国です。もともとモンゴル語には表記文字が無く、キリル文字を使ったりしていて、文化的にはロシアの影響が色濃く残ります。日本の大相撲で、モンゴルやグルジアやバルト諸国出身の力士たちが、ロシア語で会話を交わしている、なんて話もありました。シベリアのAAメンバーは、モンゴルAAのコンベンジョンに訪れていたりするそうで、日本人と違って言葉の壁がないだけに、モンゴルとシベリアのAAの結びつきは、今の日本との関係以上に深まっていくのではないかと思った次第です。

さて、今回のAOSMでは、日本の評議員の発案で、各国の評議員メンバーと日本のAAメンバーとの直接交流の時間が取られました。これはすばらしいアイデアだったと思います。

あるAAメンバーは、「私はスポンサーに従って最初にステップ4の棚卸し表を書いたときに、生まれたときから今までの人生を1年づつたどるライフストーリーを書いたのですが、これはビッグ・ブックに書かれているのとはずいぶん違うやり方です。でも当時はみんなそのやり方をしていたのです。はたしてそれは正しいやり方だったのでしょうか」という質問をしていました。

それに対する香港のAAメンバーの答えは、「あなたのスポンサーは、あなたにはそのやり方が一番良いと思ってそのやり方を勧めたのでしょう。だから、あなたがスポンサーを選んだときに、あなたはステップ4のやり方も自分で選んだのです。それが、あなたのハイヤー・パワーでしょう」というもので、隣にいたオーストラリアのAAメンバーもそれに賛成でした。

「でも当時は、ほんとうにそれしか方法が伝えられていなくて、みんなそうしていたのです」という質問には、「あなたはたった一つしかないやり方を選んだ。それがハイヤー・パワーです」。

またステップ5を書いた後に、棚卸し表を燃やした話も出まして、「それじゃあその表を使ってステップ8の表が書けないじゃないか」という質問に対しては、「古い人生が終わって、新しい人生が始まるんだから燃やしてもかまわないじゃないか」、表はまた書けばいい。しかしあなたのスポンサーが燃やさないように提案したなら、燃やさないのが最善。

ともかくまずスポンサーを選ぶ、そしてスポンサーが最善と思って提案してくれたやり方に従っていく、それがAAプログラムであって、やり方を良い・悪いと比べてみるのは意味がないということであります。

スポンサーとして提案する立場としても、他のやり方の方が良いんじゃないかという不安は常につきまとうもので、「あいつにステップ4を書かせるなんてまだ早いよ」なんて言われると、とたんに自分の提案に自信がなくなったりします。しかし、その時自分が最善と思って提案したのなら、そこにハイヤー・パワーが宿ると信じるしかありません。

少人数のグループに分かれすぎ、通訳の人手が足りなくなったので「ひいらぎさん通訳してよ」なんて言われてしどろもどろでやっていました。別のグループでは下ネタの分かち合いが行われていたそうです。そっちも楽しそうです。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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