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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年04月22日(日) 自分を責めずにステップをする 「どうして、自分を責めるんですか? 他人がちゃんと必要なときに責めてくれるんだから、いいじゃないですか」
〜アルバート・アインシュタイン
ステップ4は、自分を非難する材料を集める作業ではありません。(もちろん、他の人を非難する材料を探す場所でもありませんけど)。
ステップ10も同じです。
他の人を非難する材料を集めて、「この世の中って、やっぱり生きづらいよね」と言うための作業でもなければ、自分を非難する材料を集めて「俺ってやっぱりダメなヤツ」と落ち込むための作業でもありません。
確かにこの作業では、忘れたふりをして覆い隠しておいたイタイ事実が、いろいろ出てきてしまうのは確かです。でもその痛みに耐える修行をしているわけじゃありません。
AAのプログラムが自虐的だとか、自罰的だって思う人は、自分の欠点が見えてしまうと、自分を責めずにはいられない人なのでしょう。そりゃ誰だって人から責められればメゲるし、責められなくても自分が失敗したと分かっていれば落ち込むものです。しかし、あまり自分を責める癖が強いのも考え物です。他の人に原因を求めて責任転嫁してみたりしますが、それも自分を責めてしまう辛さから逃れるためでしょう。
人を責めるということは、その人にもっと多くを求め期待しているということです。自分を責めるのは、自分に多くを期待しているからで、返して言えば、今のままの自分ではダメだという自己否定が強いわけです。理想の自分が肥大していて、等身大でないのです。
だから、自分の本当の大きさ(自分にどれだけ期待していいか)を過去の実績から査定し、それにプラス1割ぐらいしたのを努力目標として設定する作業をします。背伸びをし続ければ疲れるけれど、達成可能な目標をクリアし続けていけば、自己肯定感も育ってくるんじゃないかと。
いちいち自分を責めながらステップをやっていたら、続かないでしょう。
自分を責めても自分は変わりません。それで変われるんだったら、とっくの昔に変われるぐらい、自分を責め続けてきたんじゃないですか?
誰も責めずにステップをするのです。
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