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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年10月31日(火) 矛盾してないよ ほとんど加藤諦三の受け売りですが、この雑記にオリジナリティなんて期待されていないでしょうから、気にせずにいきましょう。
「自分を大切にすること」が大事なんであります。
他の人から自分がどう見られているかではなく、自分で自分をどう見ているかが大切なのであります。
同時に「人間は、他の人との人間関係を大切にしなければならない」というのであります。人生の楽しさとか喜びは、人間関係からやってくるんだと。
このふたつのことは矛盾しているか? いやちっとも矛盾していないんであります。
でも、最初この話に接した時、僕はふたつを同時に満たすことなんて、できっこないと思いました。人間関係を大切にしようとすれば、どうしても自分を押し殺して生きなければならない。それでは息が詰るから、自分の意志を押し通そうとすれば、どうしても人間関係は悪くなる。
人間は社会的動物だから、人間関係無しでは生きていけない。だから、自分の意志と、人間関係と、どちらを大切にするか、バランスを取っていくのが人生なんだと。
ところがそのバランスが難しくて、悩み事がまた増える。
そう思っていたわけです。今もそれほど変わってません。
まったく馬鹿なヤツだ。あ、自分か。
だいたい、自分のことが尊敬できないヤツが、自分以外の人間を尊敬できるわけがありません。
あいつはここがダメだ。こいつはあそこがダメだと、あら探しをしているわけです。テレビに出ているヤツを見ては「くだらねぇ」とつぶやき、人の書いた本を読んでは「一面的理解しかしてない」と切り捨て、尊敬できる人間なんていないよね、と自分を納得させるんです。
優しくしてくれる人がいれば「素晴らしい人だ」と誉め称えるけれど、その人が意に沿わないことをすれば、とたんに「裏切られた。あんな人だとは思わなかった」と嘆く。
自分に対する評価はとても甘いんだけど、実は欠点が多いことにも気付いていて、その事実を恐れている。
棚卸し表なんて、怖くて書けっこないわけです。
そういう間違った認識を変えるのは、簡単ではありません。というか、それができるんだったら、今こんなところにはいません。
AAミーティングに行って、60分や90分そこに座っていると、心の中に様々な考えが浮かんでは消えていきます。それを繰り返すなかで、少しずつ矯正されていくということかもしれません。
そういえば、いつも色紙に「偏向矯正」と書いていた仲間がいました。(字が違う?)
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