心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年10月19日(日) 昔話

飲んでいた頃も出張には行っていました。トラブルばかりでしたけど。

東北の角館に3泊4日で行ったときが一番ひどかったです。移送した機械が正常に動いているかどうかをチェックするだけの仕事だったので、夜は飲みすぎ、昼は二日酔いでうんこ座りして寝ていました。3日目の朝に、もう帰っていいよ、と言われたので、昼に角館から特急電車に乗りました。ひとりですから、気兼ねなく車内販売の「サントリーホワイトの水割り」の缶を飲みだしました。
東北新幹線のなかで隣に座ったおじさんも酒好きの人で、飲みながら話が盛り上がったのですが、なぜだか理由は憶えていないのですが、東京駅につく頃には、口も聞かないほど険悪な雰囲気になっていました。
新宿駅で、午後6時発の「あずさ」にもう少しで乗り遅れました。7時の列車も、8時の列車もあるので、ここはゆっくり腰を据えて待つことにして、「ホワイトの水割り」と週間少年誌を買って、ベンチに座りました。自分の意識の中では20分ほどしかたっていないはずなのですが・・・ぼんやりしているところへ、駅員から「今日はこのホームからの発車はもうありませんよ」と言われて我に帰りました。9時の甲府行きの電車すら出た後だったのです。
それでも深夜には夜行の急行電車があるので、それで帰ればよかったのでしょうが、なぜだか「居ても立ってもいられない」感情の波に押し流されていました。(この「じっとしていられないイライラ感」は、飲むのをやめたあとも何年も僕を苦しめましたのですが)。
特急券を破り捨てて改札を出ると、新宿駅西口のタクシー乗り場に向かいました。そして、何を思ったか、長野県までタクシーに乗って帰ってきてしまったのです。翌日領収書を見たら7万円を越えていました。社名で領収書をもらってはあったのですが、この金額ですから経理に出せるわけがありません。どうやってこの7万円を穴埋めしたのか憶えていません。
後で聞いてみると、仕事のほうも実はトラブルだらけだったのですが、客のほうが追い返したのだそうです。

これ以来、出張にはかならず誰か付き添いがつくようになり、一人で出張させてもらえるようになるまで3年ほどかかりました。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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