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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年09月02日(火) 魂胆が気に入らない 新聞もろくに読めない忙しい状態です。いや実際にはネット上の新聞社のサイトは読んでいるのですが、毎朝誰かが届けてくれる紙に印刷された新聞のほうは、あまり目を通す暇もなく、朝食を食べながらざっと読むのがせいぜいというところです。
うつの時には活字を読もうという気分すらなく、うつが明けたときには、遅れた仕事を取り戻そうとあせって働いていて、そのうち過労が原因で下り坂にはいり・・・、という周期を延々と繰り返しているような気がします。
話がそれました。
うろ覚えの記事によれば、酒類販売がまた規制緩和されて、またたくさんの場所で酒が売られるようになるとか。例えば100円ショップとか。コンビニチェーンの中には、全店で酒を販売すべく申請を準備しているところもあるとか。政府も不景気で歳入不足なのは理解できるけれども、なりふり構わず税金を集めようとするのはなんとも、こっけいな施策にしか見えません。
ソブラエティ1年目は、酒を売っている店に入るのも自信が無くて、コンビニも酒を売っていない店を選んで入っていました。最近では酒を置いていない店のほうが珍しい地域もあります。まあ、酒を止めたアル中は世の中では少数派ですから、気にしてもらえなくても、それはしかたないことかもしれません。
問題は・・・
あまり依存症の予防には興味が無いのですが、気軽に酒が手に入る社会は賛成できません。やっぱり未成年のうちからたくさん酒を飲む機会を与えてしまうだろうし、そうなれば若年層の依存症者が確実に増えるでしょう。依存症者というのは非常に税金などのコストがかかるのです。入院・通院に関わる健康保険、アルコール性肝障害などの病名で支払われる保険金、器物の破壊、不安定な就労や失職による利益の遺失、酒酔い運転による交通事故、離婚、生活保護などなど。トータルコストは膨大です。
水道や高速道路は赤字だからといって、すぐに値上げするのに、酒税は上げないで総量を増やそうという魂胆が気に入らない。微々たる税収増なんて吹き飛ぶぐらい新しいアル中さんたちが使ってしまうでしょう。そして、その大半が死んでしまうわけです。
行政も縦割りだけれども、政治家たちも縦割りなのが悪いのですかね。政府の総コストとか、社会全体のトラブル解決コストとか、そういうことは考えずに、自分達の懐だけを心配する利益集団だからね。
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