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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年08月11日(月) 予備校 世の中には僕と「どうしてもウマがあわない」人がいるらしいのです。
幸いなことに家族と「どうしてもウマがあわない」ということもないです(少しはあるよ)。AAのなかは、ウマがあおうが、あわなかろうが、例えけんかしようが「一緒にやる」以外の選択肢はないので、そりゃもう田舎のムラの濃密な人間関係の中に居るのと同じで、「それが運命」と思って受け入れるほかありません。
問題なのは仕事なんです。これは金が絡むだけあって難しい側面があります。商売も適正な利潤と誠実さが一番というのは理解しているのですが、世の中必ずしも、そういうふうに考えている人ばかりとは思えません。自分が不運だなと思うのは、「人の抱えている問題を、コンピューターを使って(解決可能なら)解決してあげる」ことで生計を立てる職業を選んでしまったということです。
すべてのことをコンピューターで解決できる、なんて甘く考える人はイマドキいません。だから、最初に「これとそれとあれを解決する」という取り決めをして、それにお幾らという値段がつくわけです。
ところが未来は予測できないもので、たいてい何か「予測もしていなかった問題」というのが起こるのです。それがこちらに責任がある場合には、残業+土日返上とかいう最悪の事態になっても、その対応をして、挙句に自分の会社からも相手の会社からも文句を言われるという筋道です。
が、これはそんなに悪くないシナリオです。
相手側で問題が発生した場合、相手が対策に追われるということになるのですが、運の悪い場合には「誰がどう見たってこれは無理だろ〜ぉ」という問題もあるわけです。彼らが何とかできないと、その矛先はどうしたって僕のほうを向いてくるわけです。「何とかしてくれ」と。
僕に答えられることは真実だけで、「時間と金の両方が必要です」。人間が労働した成果物なんだから、ゼロの時間でできるわけはないのです(だったら残業なんて不要だ)。そうすれば当然費用もかかってくるものです。新しい部品が必要になれば、それを注文しても明日届くわけじゃありません。
相手が経験豊富だなと思う場合は、お金も時間も若干の余裕を残している場合です。きっとたくさんのトラブルで痛い思いを重ねてきたのだろうな、と思わせる人です。
世渡り上手だなと思う場合は、「金はないけど、何とか助けてくれ頼む」と泣き付いてくる場合です。ようは自尊心に訴えるわけですね。こちらの仕事のスケジュールに空きがあれば、恩を売っておくのは悪くない話です。
最悪のシナリオは、ともかく怒鳴り散らして何とかしようとするタイプ。相手だって商売をしてるんだから、時間=金であり、無料で何かを手に入れるのは難しいのは分かっているはずです。が、とりあえずゴネにゴネて「ゴネ得」を狙ってくるのです。が、ここでそれを許してしまうと、次も同じ手を使ってくるので始末が悪い。
こういう人に恩を売っても絶対帰ってこないです。「次の仕事はないと思え」と言われても、口に出してはいえないけれど(もうお付き合いは勘弁して欲しいし、金のないやつは客じゃないよ)と思ってるから、それで折れるわけもありません。すると怒る怒る。
こういう客に限って「もう出入り禁止な」とか言っときながら、新しい仕事を回してよこすから困り者です。そして、断る権限は僕にはない、という次第。
やれやれ。愚痴を聞いていただいて、すみませんね。
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